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今の保険は本当に必要? がん保険と医療保険は両方入るべき? [おとなスタイル]

8/1(火) 10:00配信

講談社 JOSEISHI.NET

Q.2人に1人はがんになるといわれる時代。
50歳からは高額でも、やっぱりがん保険に入っていた方がいいですか?

A.コスパで考えるなら、現役世代はまず「働けなくなったときの保険」、次に「がん保険」を。医療保険は、私は不要だと考えます。

保険料が上がる50代こそ、改めて整理、縮小を

「高齢化社会となった日本で、現在の死因のトップは『がん』。年をとっていくほどにかかる確率が高くなりますが、だからといってむやみにがん保険に入ればいい、というわけではありません。現役世代の50代に、優先させるべき保険は別にあると私は考えます」 

こう話すのは、ファイナンシャルプランナーの内藤眞弓さん。一人ひとりの事情に根ざした保険の加入の仕方や、見直しのアドバイスを得意分野とする内藤さんは、50代は保険を再考するいい時期だという。

「定年後は基本、収入が年金だけになるわけですが、その時の暮らしに響くものを考えると、生命保険や医療保険の保険料は、大きな要素の一つといえます。将来の健康不安に過剰になって、高すぎる保険に入ってはいませんか? 50代になると保険料も上がっていきますし、老後の資産を少しでも減らさないために、無駄なお金を払い続けてはいないか、確認するべきなのです」

実際、内藤さんのもとには、がん治療費やがん保険に加入すべきかについて尋ねてくる人が多いという。

「医療保険や生命保険に特約としてがんの保障をつけている人も多いようです。しかし、そういった民間の保険を頼りにしなくても、日本にはご存知のように公的な健康保険の高額療養費制度があります。手術や入院で月に100万円かかっても、本人の負担は9万円に満たない。さらにそれが70歳以上になると、負担額額はその約半分の4万5000円です。そうなると、入院しない限りは保険金がもらえない民間の医療保険はほとんど役に立ちません。
今、月に数万円の医療保険に入っていて、しかも貯金が150万あるという人には、私は、医療保険をやめて、その保険料の分を貯金に回したほうがいいとお勧めしています。あまり役に立たない保険金のためにお金をつぎ込んでしまったことを、後で後悔してほしくないからです。
医療保険に比べると、がん治療に特化したがん保険にはメリットがあります。でも、それよりももっと現役世代に必要なのは、病気や怪我で働けなくなった時のための保険です。
通院や自宅療養でも、仕事ができない状態が続いたら、治療費はかかるのに収入はダウンしていきます。治療費は公的な保険でカバーできても、働けないリスクが続けば、日々の生活費や子供の教育費を払うのにも困るようになり、さらに休職が1年以上も続くと解雇される可能性が高くなる。そういう時のために、休業中の所得の一定割合を保障してくれる保険があるのです。50代なら、私はこれが最優先だと思います」

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