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Amazonはいまや、YouTube&Facebookの好敵手?:動画能力を急速に高めるEC帝国

8/1(火) 8:10配信

DIGIDAY[日本版]

デジタルパブリッシャーが動画事業の構築と拡大を目指す際、その大多数がYouTubeとFacebookに注目する。その一方で、この1年、パブリッシャー向けに動画配信だけでなく、初日から収益を上げる機会を提供するプラットフォームを構築しているのがAmazonだ。

Amazonは2016年、あらゆる規模の動画パブリッシャーやクリエイター向けに、プライムストリーミングプラットフォームを開放した。これによって個人動画やテーマ別の動画コレクション、シリーズ番組の全シーズン、さらには会員制チャンネルを配信できるようになった。このプログラムは「Amazonビデオダイレクト」と呼ばれ、これを利用すれば、パブリッシャーはアメリカだけでも推計7900万人のプライム有料会員にアクセスできるようになる。

YouTubeからの収益の4倍

あるパブリッシャーによると、昨年同プログラムを利用開始後1カ月で5万米ドル(約565万円)の収入を得たという。これは同月にYouTubeから得た広告収入の4倍だという。「これには目を見張った。それからは、Amazonに投稿する動画タイトルを増やしている」。

Amazon自身もまた、ビデオダイレクトプログラムが最初の1年間で支払ったロイヤルティは「数千万ドル(数十億円)」、配信動画は総計「数十億分間」にのぼると発表している。

Amazonビデオダイレクトを率いるエリック・オルメ氏は「コンテンツのクリエイターがポジティブに反応し、当サービスを利用してくれている。そして、Amazonビデオの顧客のエンゲージメント率も高い。このことに、我々は勇気づけられている」と話した。

Amazonでのマネタイズ方法

Amazonビデオダイレクトプログラムでは、動画パブリッシャーが多様な手法を使って収益をあげることができる。Amazonプライム有料動画視聴サービスで個別の動画や番組配信した場合、アメリカでは1時間の視聴につき15セント、イギリスやドイツ、日本なら6セントの報酬が支払われる。

さらにパブリッシャーは、個々の映画、番組、動画製品を顧客に販売することも可能だ。購入やレンタルで収益が出た場合は、その50%を受け取ることができる。また、広告支援サービスの無料ポータルもあり、プレロール広告による収益1ドルにつき、Amazonから55セント支払われる仕組みだ。会員制サービスを販売することもできる。

複数の情報源によると、現時点では、広告支援による収入はほとんどない。しかし、月によって変動しているものの、プライム有料動画視聴サービス向け配信による収益が一歩抜きんでていることがわかっている。昨年、教育関連企業のハウスタッフワークス(HowStuffWorks)がAmazon配信用の長編番組制作を開始したほどだ。

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