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松本城公園で酒を飲むことは「下品」なのか

8/1(火) 6:00配信

東洋経済オンライン

 夏真っ盛り。全国いたるところで、夏の風物詩である花火大会などが開催されています。

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■松本市教育委の「お城の公園で酒飲むな!」は正しい? 

 そんな中、長野県松本市の教育委員会が「松本城公園の品格に、飲酒はふさわしくない。自粛を要請する」という判断を下して、議論を呼んでいます。

 この自粛要請の影響を受けたのが、2014年から毎年9月に松本城公園で開催されていた「ビアフェス信州クラフトビールフェスティバルin松本」です。

 公園の管理権限を持つ市の教育委員会から開催自粛を要請され、ビアフェス信州の実行委員会(同市の飲食店経営者などで構成)は、9月の開催断念を余儀なくされました。

 近年ではビアイベントを含め、公園のさまざまな活用方法が拡大され、各地でこれまであまり人が寄り付かなかった公園が多様に活用されるようになってきています。

 これまでは、なんでもかんでも禁止ばかりだった公園。皆のための公園のはずが、あまりになんでも禁止されすぎて何にも使えないということが多数ありました。

 しかし今年、国土交通省が所管する都市公園法の大幅改正によって複数の規制が緩和されました。それによって、保育園などの整備から飲食施設の開発などに至るまで公園が多目的に活用可能になっているという潮流があるのです。にもかかわらず、同市の教育委員会が「飲食をともなうイベントは品格がない」という前近代的な判断を下したことによって、混乱が発生しています。

 例えば2016年のビアフェスの企画内容をみても、ありきたりの大手ビール会社などとの共同企画ではなく、地元を中心としたクラフトビールを集め、オリジナルグラスとセットでしっかり料金をとって自立的に運営されていることが分かる内容になっています。また公園内の利用についても、参加者にはしっかり注意喚起がなされており、持ち込みはもちろん、「飲酒後の本丸庭園や天守閣への入場も禁止」している旨が記載されています。

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