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私のアドバイス、実は「余計なお世話?」 確認方法は

8/2(水) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 「1万時間の法則」という言葉を聞いたことがありますか? アメリカのベストセラー作家マルコム・グラッドウェル氏が著書「天才! 成功する人々の法則」(講談社)にて提唱した考えで、1万時間が「その道のプロ」と言われるために費やされる時間の目安だそうです。

 1万時間とまではいかないまでも、数カ月~数年の間興味を持って費やし、少しでも結果を出せたことについては、自分なりの意見や「こうしたほうがいい」というものが出来上がりますよね。そうやってできた価値観を周囲に伝えるとき、「押しつけ」「余計なお世話」と思われるか「役に立つアドバイスをありがとう」と喜ばれるかには微妙なラインがあるのではないかと感じています。

 私たちは特に、自分が頑張って結果が出始めたこと(例えばダイエットや禁煙など、習慣にまつわることや、趣味で得た知識)について、喜々としてアドバイスをしたくなるものです。しかし、コミュニケーションの基本は、あくまでもキャッチボール。キャッチボールを間違えると、ちょっと微妙な空気になることも。

■最近聞いた「余計なお世話」発言の数々

 例えば、こんな「やや上から」アドバイスにイラッとするのは、けっこうよくある話だと思いませんか?(カッコの中は、言われた人の心の声を代弁しました)

・低糖質ダイエットに成功した人が、ディナーの席でおいしく食べている人たちの前で「私はフライの衣は糖質が高いから食べないようにしている」などと言ってしまう(別に宣言しないで黙ってやればいいのに)

・早起きを頑張りたい!とSNSで宣言をした人に向かって「早起きしても、それで睡眠時間が削られたら生産性が下がっちゃうよ」と助言してしまう(確かに大変かもしれないし、それは事実だけど、ただ決意を頑張って、と励ましてほしかったのに)

・派手な柄物のワンピースを気に入ってよく着ている人に向かって「○○ちゃんは絶対柄物じゃなくて、シックな色の単色ワンピースが似合うよ」と言ってしまう(別にあなたにアドバイス求めた覚えはないし、自分が気に入っているのをとやかく言われたせいで、そのワンピースを着るたびに思い出して不快になるんですけど……)

 正しい知識やよかれと思った意見を伝えることだけがコミュニケーションではありません。相手も自分も気分よく、気持ちを通じ合わせるのがコミュニケーションです。特に不特定多数が見ているSNSや、初対面の人たちが集うパーティーなど、あなた自身のことを深く知らない場所での振る舞いで「アイタタタ」「え? そこでそれを言う?」と思ってしまう例が残念ながらよくあるなあと感じています。

 もちろん、親しい友人や家族など、気の置けない関係の人には正直に思ったことを伝えてもよい場合もあるでしょう。でも親しき仲にも礼儀あり。身近だからこそグサグサと人を傷つけていたりするので、特に対外的には人当たりがよいことで通っている人こそ、気を付けるべきかもしれません。(私も「甘がみのつもりが相手を血だらけにしているライオン」と言われたこともあるので、本当に気を付けています……)

 身近な人にも、そうでない人にも通用する、「こうしたほうがよい」の伝え方についてお伝えします。

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最終更新:8/2(水) 7:47
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