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住んでみたい!キャンピングカーとも別荘とも違う自然に溶け込む近未来型の住居「Smartdome」

8/2(水) 6:40配信

@DIME

好きな時に好きな場所で暮らせる、「住」の概念を変える球形のドームホーム「Smartdome」をご紹介しよう。

スロベニアに本拠を置くSmartdome Construction社は、自然と調和することを意図した透明のドームホームを製作している。 解体・移動を前提に設計され、風景の変化を楽しめる近未来型の住居だ。

様々なスタイルで利用可能なSmartdomeは、エネルギー効率を考慮して設計されたプレハブモジュールで構成され、自然愛好家やDIY愛好者向けにデザインされている。

調節可能なスチール製の脚部をベースにして、地面から高く持ち上げることができるドームは、通常では住居には適さない難しい地形でも設置できるオプションを備えている。モジュラー設計のおかげで、技術的な知識がなくても家は簡単に拡張・解体でき、新しい場所に移動させることができる。スマートドームの基本モデルは25平方メートル、コストは19,900ユーロ(約256万円)からと、車を持つ感覚でモバイルホームが手に入る。

「これは世界で初の、3D印刷された十二面体構造だ」Smartdome Construction社のZeljko Hocevar氏は、建築デザインのメディア「Inhabitat」に語っている。

同社によれば、このコンセプトは、キャンピングにまつわる問題と、そのニーズから生まれた、という。 多機能性やモビリティを考慮し、どんな地形でも設置できる家づくりを目指している。バイオニック構築の原理に基づき、 建物が環境と調和するような設計が理想だ。

資源も自然も尊重するための技術的効率性を組み合わせ、「住」の新たな方法を開発するにあたり、同社が重視するのは「モビリティ=移動性」と「モジュール性=積み木方式」だ。

特定の場所への呪縛から解放してくれるモビリティ=移動性を実現するため、建物は簡単に設置・解体可能なデザインとする。

そしてモジュール性=積み木方式により、スペースニーズの問題を解決する。ドームのモジュールは簡単に追加したり減らしたりできる。

また、劣悪な環境への適応性が、 森林や湿原、スキーリゾートなど、通常は「住」とかけ離れた未知の世界への扉を開いてくれる。

金属の土台は、亜鉛メッキを施したスチールエレメントをモジュラーにしたもの。ボルト止めして、二重底構造のフレームを形成する。金属構造の直径は6m、二重底の高さは0.4m、表面積は24.9 m2。 二重の樋が周囲をぐるっと囲み、上の1つは植物を植えるため、下は雨のしずくを集めるために機能する。

木製部分は、耐湿性合板で作られた、プレハブ式の三角形モジュールで構成される。 モジュールは、透明または不透明を選ぶことができ、 数も好きなだけ決められる。ドームユニットの容積は60m3だ。

透明モジュールは、熱成形3D ポリカーボネートまたはアクリル樹脂でできている。厚さ23mmのサーモパン技術で作られ、オプションで3層のサーモパンを32mmの厚さにすれば、断熱性はさらに高まる。いずれも紫外線をカットしてくれる。

不透明モジュールには、厚さ150mmの絶縁性ミネラルウールが充填されている。断熱材はEU標準 に適合した耐火性のものを使用。 モジュールは内部からポリカーボネート、アクリル、または木材で覆うことができる。

土台の脚部は亜鉛メッキ鋼製で、 地面から1.2mから2.2mまでの高さまで地形調整が可能。エントランスのモジュールも、垂直方向で調整できるように作られている。

奇抜に見えるアイデアだからこそ、快適な生活を確保し、合理的なエネルギー消費で安全に生活できることが必須条件となる。透過暖気損失を低減するには、建物の容積に対して外面をできるだけ小さくする。表面と体積の関係は、建物がコンパクトでシンプルになればなるほどベストとなり、円形がその究極の形だそうだ。最大のエネルギー効率を確保するために、特に断熱と複熱が考慮されている。

空気の質も、快適な生活に不可欠な要素だ。十分な酸素と適切な湿度が保たれる必要がある。健康で快適な生活のためには、1時間に空気の70%は交換される必要があるそうだが、特に冬に毎時間ドアや窓を開け放すわけにはいかないし、エネルギーの無駄となる。そのためスマートドームでは、復熱装置の設置が望ましい。

都市で暮らす人々は増える一方で、常にストレスにさらされている。たまには自然と触れ合おう、と別荘を建てたり購入したりすれば、特定の土地に縛られることになる。このような従来のライフスタイルは、今日のモバイル世界の概念にはマッチしない。キャンピングカーよりも自然に溶け込み、別荘よりも自由な、新たな「住」の形を試してみたいものだ。

文/三崎由美子

@DIME編集部

最終更新:8/2(水) 6:40
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