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これはポルシェだ!──新型フォルクスワーゲン ゴルフ GTIに試乗

8/2(水) 22:01配信

GQ JAPAN

ホットハッチの代名詞、フォルクスワーゲン ゴルフ GTIが約4年ぶりにモデルチェンジ。ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで鍛え上げたニューモデルを、今尾直樹が試乗した。

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共通する特徴

これはポルシェだ! 4年ぶりのフェイスリフトを受けた最新ゴルフ GTIを東京・渋谷にあるGQ編集部で受け取り、首都高速を走る筆者の脳裏に浮かんだのがそれだった。

これはポルシェだ! ああ、なんと甘美な響きであることでしょう。ピー・オー・アール・エス・シー・エイチ、イー、PORSCHE!

その強固なボディの剛性感、ステアリング、ペダルの操作系の重さ、硬めだけれど、よく引き締められていて快適な乗り心地、乾いた野太いエグゾースト・サウンド、機械としていかにも頼りになる精度の高いいいもの感、中世の甲冑をまとった騎士になったごとしの貴族感といいますかエリート感、孤高な感じ。

こうして並べてみると、いわゆるドイツものに共通する特徴になってしまうのは残念無念。固有のポルシェっぽさということについて筆者は語りたい。のだけれど、ポルシェを語るのにポルシェの名を出すことほど簡単で的確な表現方法を私はほかに知らない。

それはその通りなのである。天地真理を表現するのに「天地真理」と書くのが一番いいのである。丸い顔に愛らしい目がふたつ、丸い鼻がひとつで、口がひとつ。それじゃアンパンマンじゃないか。

天地真理を知らない人はどうするのか。山口百恵以前のアイドルのなかのアイドル、といっても通じやしない。だいたい山口百恵も美空ひばりも、いまの若い人にとっては一緒なんではないかというような話はさておき、である。

■FWDノルドシュライフェ最速王座決定戦!

いまやポルシェはフォルクスワーゲン・グループの一員である。グループにあって一番独立性が高いとはいわれる。その証拠にVWとアウディはおなじ品川の高層ビルのなかにあるけれど、ポルシェは虎ノ門ヒルズのなかにある。日本法人にしてからがそうなのだ。さりとて、おなじ傘の下にいることは事実であって、ウォルフスブルグがヴァイザッハにちょいとこいつも、と開発を依頼したとしてもそう不自然なことではない、こともないのではあるまいか。

ましてや昨2016年は、ホットハッチの代名詞ゴルフ“GTI”の誕生40周年であった。VWがそれを記念して、クラブスポーツSなる限定モデルを400台生産・販売したことは記憶に新しい。彼らは最高出力を310psに高め、後部座席を取っ払って軽量化を図ったこのクラブスポーツSでもってニュルブルクリンク・ノルドシュライフェに挑み、量産FWD(前輪駆動)モデル世界最速の座を奪い取った。2016年10月26日に記録した7分47秒19というのがそのタイムである。

いっぽう、わがホンダはニュルブルクリンク攻略のために開発してきた320psの新型シビック・タイプRで7分43秒80なるコース・レコードを達成した、と本年4月に発表している。近年、ルノー・メガーヌRSにはじまるFWDノルドシュライフェ最速王座決定戦はいまや競技のひとつとして確立しつつあるかの様相を呈しているのだ。

もちろん、40周年記念モデルをポルシェに依頼していたらVWの面目はない。ゆえにこれは絶対にありそうにない。筆者の妄想である。

だけど、そもそもVWというのは大ポルシェ博士が設計したビートルからはじまっている……。しつこくて、すいません。

ともかくニュルブルクリンクを舞台にした競争がゴルフ GTIをして、よりいっそうレーシィな構えに至らしめ、フェイスリフト後のGTIにも影響を与えた、ということは申し上げられる。

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最終更新:8/2(水) 22:01
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