ここから本文です

「大鵬の孫で貴闘力の息子」が、努力も惜しまず高校横綱の称号に挑む

8/2(水) 17:10配信

webスポルティーバ

 今年の高校相撲日本一を決める「全国高校相撲選手権大会」が、8月4日から6日まで宮城県大崎市で行なわれる。個人戦での優勝者に”高校横綱”の称号が与えられるトーナメントでは、埼玉栄高校の主将として初出場する納谷幸之介(なや・こうのすけ)に注目が集まっている。

【写真】「女横綱」 野崎舞夏星

 母方の祖父が、幕内優勝32回を誇る昭和の大横綱・大鵬(故・納谷幸喜氏)で、父が元関脇・貴闘力(鎌苅忠茂氏)という最強のDNAを受け継いだ納谷。高校生活の集大成の大会を前に、「団体戦では優勝。個人もできるだけ上を目指していきます」と力強く宣言した。

 納谷は、2000年2月14日に貴闘力の三男として生まれた。父の貴闘力は2002年の9月場所で引退し、2005年5月に大鵬が定年退職したことに伴って、大鵬部屋(東京・江東区)を受け継いで「大嶽部屋」を興した。自宅が相撲部屋になったことで、物心がつく頃には自然とまわしを締め、「力士と一緒に遊び感覚で」相撲を取っていたという。時には父の胸を借りることもあり、あっという間に相撲にのめり込んでいった。

 小学校1年生の時に江東区の大会で優勝。3年生からは地元の道場「江東青龍館」に通い、小学相撲日本一を決める「わんぱく相撲全国大会」では、4年生で2位に入る。早くも大器の片鱗ぶりを見せつけた納谷は、さらなるレベルアップを目指し、高校相撲選手権で歴代最多の団体優勝9回を誇る名門・埼玉栄の中等部に入学した。

 当時、身長は170cm、体重は130kgを超えていて体格には恵まれていたが、実のところは体脂肪率が60パーセントを超える”肥満児”だった。筋力も乏しく、ベンチプレスは60kgが限度だったという。その肥満の原因は、「ただ食べて寝る」ことを繰り返す生活にあった。車から降りる時も腹が出ていて足が曲がらないほどの状態で、血圧も高く、「歩くとフラフラする時もあった」と振り返る。

 山田道紀監督が率いる埼玉栄の稽古は、時間こそ短いが、四股やすり足、体幹トレーニングといった基礎練習を徹底する。体脂肪率60パーセントの体では、ハードな稽古についていくことは難しい。「四股も全然踏めなくて、稽古についていけなかった」ことに危機感を抱いた納谷は、食生活の改善と自主トレで状況の打開を図った。

1/2ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
10月5日(木)発売

定価 本体1,593円+税

フィギュア特集
『羽生結弦 いざ決戦のシーズン』
■オータムクラシック2017
■宇野昌磨、本田真凜ほか