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「フリースタイルダンジョン」衝撃のモンスター全員卒業! Zeebraが語る大改革の真相

8/2(水) 8:00配信

ザテレビジョン

2015年9月、地上波の番組としては異例のヒップホップMCバトル番組として産声を上げた「フリースタイルダンジョン」(テレビ朝日)。数々の大会で名を馳せてきた強者ラッパーで構成された「モンスター」と、賞金100万円と名声を渇望する「チャレンジャー」との熱き戦い。ヒップホップヘッズたちはもちろん、それまで日本語ラップに触れたことのない層までもがこの「言語ファイトクラブ」の虜になり、モンスターたちがリリースした楽曲「MONSTER VISION」はiTunes総合チャート一位を獲得するなど、一大ブームを巻き起こした。

【写真を見る】モンスター卒業式はZeebraの見守る中「MONSTER VISION」のライブで締めた

今回その「フリースタイルダンジョン」を支えてきたモンスターたちがSeason3をもって、ラスボスの般若以外卒業する衝撃の事態に。オーガナイザーのZeebraに、モンスター卒業に至るまでの経緯と「フリースタイルダンジョン」の新たな展望について聞いた。

■ R-指定がラスボスになるというアイデアもあった

──今回の『フリースタイルダンジョン』モンスター卒業という大きなリニューアルの狙いはどこにあるんでしょうか?

 これまでのメンバーで番組を続けてくる中、もちろん、僕が声をかけて快諾してやってくれてはいるんですけど、各々が描いていたペースや予定が番組に出ることで、必ずしもその通りにならなかった人もいっぱいいて。例えば、‎R-指定 (Creepy Nuts)はMCバトルから徐々に卒業しようとしていたところで僕が誘ってしまっていて。ダンジョンが何かしらプラスになってくれたとは思うんですけど、Creepy Nutsの活動も波に乗ってるし、T-Pablowなんかもそういうところがあるんじゃないかな。そういうのをひっくるめて「そろそろ時期かな」となんとなく思ってたんです。

 となると、オーガナイザーとしては何か変革が欲しくて、「何人か変わることもアリだったりするのかな、どうかな」とは考えていて。そんなときに、去年の年末にダンジョンの忘年会で、俺とCHICO(CARLITO)と‎R-指定とKEN THE 390の4人で話す機会があったんですけど、CHICOが「今のモンスターが卒業して、ガチンコファイトクラブみたいに二期生を入れるみたいなことは考えたりしないんですか?」って聞いてきて。「そろそろそういう時期なんじゃないかなと思うんですよね」と。

そうしたらRが「もしそうするんだとしたら、次のメンバーは誰だと思う?」みたいなことを言い出して、「般若に変わる人はいないね」とか「Rもやっぱり変わる人いないよ」っていう話になったんですよ。そこでひとつ可能性として上がったのは、Rが(ラスボスに)繰り上がるっていうアイデア。だけど、「あそこ(ラスボス)は音源でそれなりの結果を出した人がやるところだと思ってるから、まだ自分には早いっす。だから俺は音源で結果を出しに行ってきます」と。

■ モンスターたちのバランスはまさに「黄金比」だった

──熱いですね。固いチームワークがうかがえます。

そうですね。ダンジョンのイメージは俺がチームオーナーで、般若が監督、Rがキャプテンで、DOTAMAが司令塔。さらに、(サイプレス)上野のおかげでみんないい感じにまとまるし、チームとしてうまくいってる。あとはやっぱりT-Pablowの若さも大事だし、漢はやり甲斐ないとここには来ないわけで、すごくバランスがいいんです。「完全にこれは黄金比だね」って話にもなってたぐらい。だからこれを崩すのは怖かった。

──たしかにそうですね。

 でも、ずっとこのまま続けるわけにもいかないし、飽きもくるじゃないですか。あとは正直、モンスターが強すぎるというのもあって、もうちょっと(100万円を獲る挑戦者が)出てもいいって話なんですよね。

――そこは絶妙なさじ加減ですね。

あとはダンジョンをやったことで何が良かったって、モンスターはもちろん毎週レギュラーとして認知されてたんですけど、特番とかに呼ばれたりするような準レギュラークラスの連中も仕事が増えたし、チャレンジャーの仲間とか、そういうところまで波及効果が出てきたんですよ。やっぱり見られることって大切で、見られると成長するし、見た目も変わっていきますからね。だから「ダンジョンのレギュラーになるとシュッとする」って言われてて、ERONEなんかバトルしてねぇくせにシュッとしやがって(笑)。

──(笑)。番組の転機になったバトルってありますか?

やっぱり、はじめの頃の般若 vs. 焚巻がデカいと思います。1st seasonのRec2。あのときまで、モンスターたちは選抜して連れてこられた“個”だったんです。でも全員倒されてラスボスまで到達させてしまって、あれで「やべぇぞ、俺ら“個”じゃやってらんねぇ」ってなったんです。それから、次の収録までの間にモンスターたちが電話で連絡を取り合うようになって、どんどんどんどん強くなっていったっていう。

――裏ではそんなことが。

で、半年経ったところでDOTAMA とCHICOが入ったじゃないですか。そしたら、さっきも言ったようにDOTAMAが司令塔みたいになって。あいつはデータ収集がハンパなくて、「明日のバトル、コイツはこういうヤツだから、こう戦ったほうがいい」みたいな感じで、全員にメールするんですよ。で、実際、DOTAMAが言った通りになることがあるっていう。すごいっすよ。そういうやつもいたからこういう風に面白くなったと思う。

■ 新モンスターは強者揃いだがチャレンジャーもヤバい

──番組がこんなに盛り上がることは予想していましたか?

高校生ラップ選手権がどんどん大きくなっていってたので、ダンジョンも話題になるってところまではイメージはしてたんですけど、「MONSTER VISION」がiTunes総合1位になったのはビックリしました。「ヒップホップチャート1位は余裕だろう、総合チャート10位くらいには入れたらいいね」みたいな感じで思ってたんですけど、本当にラッキーだったなって。

──でもすごいことですよ。

熱心なファンがいっぱいいるのを感じてすごく嬉しかったですね。これからも旧モンスターのメンバーはどんどんいろんな仕事をして、どんどん前に出て行ってもらいたいと思う。それと同時に、ヤバいチャレンジャーも出てくるわけで。高校生ラップ選手権とかとんでもないですからね。甲子園級のやつが次々と製造されていくわけじゃないですか。それをこっちは待ってればいい。

──期待のルーキーがどんどんダンジョンに送り込まれてくる。となると、リニューアル後のダンジョンはどうなっていくのでしょうか?

今の子たちって半年やるだけですぐに巧くなるから。もちろんオリジナリティ、味、キャラまで確立するのはそう簡単にはいかなかったりするかもしれないですけど。俺も今、ひっちゃきになって高校生とやってますけど、やっぱり彼らは巧いっすよ。俺は調子一切コケないですから。ビビってないフリしながら「これは外せないぞ」って(笑)。

だから、リニューアル後に出てくる新モンスターたちも強者揃いではありますけど、始めのうちは戦い方が難しいと思うし、ハマることも絶対あると思うんですよ。そこにスキができると思うので、そこを狙って、もしかしたら完全制覇の100万円がいきなり出たりするくらいの波乱が起きるんじゃないかなとは思っていますね。



インタビュー:阿刀 “DA” 大志

最終更新:8/16(水) 19:39
ザテレビジョン

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