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内閣改造しても今の安倍政権に足りないもの

8/2(水) 6:00配信

東洋経済オンライン

8月3日、安倍晋三政権の内閣改造が行われる見込みだ。主要閣僚ポストの人選はもちろん、「実務型の内閣を作り、内閣支持率の回復を図れるか」などに関心が集まりがちだが、こうした矮小化された議論を危惧するのが丹羽宇一郎氏(元経済財政諮問会議民間議員、前伊藤忠会長)だ。「信なくして国立たず。国民の”信”こそ政治の”要“だ」と丹羽氏は言う。同氏に今、政治に求められていることは何かを聞いた。

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 日本だけでなく最近の世界の政治を見ていると、「諫言の士」(かんげんとは、目上の人の過失などを指摘して忠告すること)がいないのが共通の大問題のように思われる。

■本当の長期政権には、必ず真の「諫言の士」がいる

 第2次安倍政権は政権発足から約4年8カ月になり、日本のレベルでは長期政権になっているが、本当の長期政権には、つねに諫言の士がいるものだ。私が諫言の士の代表格として挙げたいのは、中国の歴史上、最も栄えた王朝である唐(618~907年)の魏徴(ぎちょう、580~643年)だ。

 よく知られているように、隋を倒して成立した唐は約300年続いたが、
魏徴は初代の高祖(李淵)、2代目の太宗(李世民)の2代に仕えた。2代目の太宗に仕えた期間が長いのだが、「瞬間湯沸かし器」のように激昂する太宗に向かって、200回以上も勇気をもって諫めたという。

 どんな組織でも、誤った道に進みそうになったり、過ちを犯したりすることがあるが、間違わないために、あるいは間違ったときに迅速に軌道修正をするためには諫言の士の存在が必要だ。

 魏徴と太宗のやりとりは「貞観政要(じょうかんせいよう)」だけでなく、さらに後の時代のさまざまな儒教の教えの中でも出ているくらい、中国の長い歴史の中で諫言の士として圧倒的な存在感を持つ。もちろん、一方で、その魏徴の諫言を受け入れた太宗の度量の広さも評価されるべきだ。長期政権だった唐の歴史から学ぶことは、本当に多い。

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