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【日本ハム 伝統を背負って】暗いトンネルをさまよう、悩める中田翔のいま

8/3(木) 11:50配信

週刊ベースボールONLINE

右の強打者の系譜を受け継ぐ主砲が、長く苦しいトンネルから抜け出せないでいる。プロ10年目を迎えた中田翔が不振の中でもがき続けている。開幕直後には右足の付け根を負傷。不振もあり、二軍での再調整を命じられた。2012年に四番定着後は故障以外での出場選手登録抹消は初めてのことだった。

 一軍復帰後も波に乗れない。6月10日の巨人戦(札幌ドーム)では栗山監督が就任後は初めて四番から外れた。この日以降は三番でスタメン出場することも増え、7月8日のソフトバンク戦(同)では一番打者を務めた。すべては中田らしいフルスイングを取り戻させる意図があったが、刺激策も思うような結果につながらない日々がいまも続いている。

 ルーキーイヤーから背負い続ける背番号6はチームにとって主砲の代名詞とも言える番号だ。前任者は「ミスターファイターズ」と呼ばれた現二軍監督の田中幸雄。07年オフに現役引退したタイミングで入団した中田が伝統の番号を引き継いだ。チームの期待に応えるようにキャリアを重ねてきた。

 侍ジャパンでも主軸を担い、チーム内でも若手から慕われる兄貴分となった。順調ならば国内FA権も8月中に取得する。球界を代表する長距離砲だけに、今シーズンの数字はあまりに寂しい。加えてチーム状況も良くない中で「個人のことはどうでもいい。チームのことだけ」と語る。背番号6の完全復調なくして、ファイターズの逆襲はない。

写真=高原由佳

週刊ベースボール

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