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小倉記念で思い出す、「善戦マン」ナイスネイチャが輝いていたあの夏

8/3(木) 7:40配信

webスポルティーバ

 名馬トウカイテイオーの同期に、ナイスネイチャという馬がいる。

 現役時代、トウカイテイオーは12戦9勝。うちGI4勝と、輝かしい実績を誇る。

【写真】あのオグリキャップに勝った「名馬」

 一方、ナイスネイチャは41戦7勝。重賞は4勝しているものの、GI勝ちはひとつもない。

 相撲で言えば、大横綱と前頭くらいの”格”の違いがあり、その成績においては比べようもない。

 だが、”存在感”という点においては、ナイスネイチャも負けてはいない。

 例えば、「トウカイテイオーのようなヤツ」という比喩(ひゆ)はあまり聞かないし、そう言われてもあまりピンとこない。しかし、「ナイスネイチャのような……」と言えば、当時の競馬ファンであれば、「ああ、そういうヤツか」といった想像を巡らすことができるのではないか。

 ひと言で言って、「もどかしいヤツ」ということだ。

 競馬では、典型的なジリ脚。毎回、いい感じで追い込んでくるが、そこからジリジリとしか伸びない。強い相手とやっても、弱い相手とやっても、それは変わらないのだ。

 ナイスネイチャの持つ、いまだ破られていない”珍記録”がある。GI有馬記念(中山・芝2500m)の3年連続3着である。このことから「ブロンズコレクター」の異名をとる。

 メジロマックイーンがダイユウサクに負けた、有馬記念史上に残る番狂わせが起きたときも、3着だったのはナイスネイチャだ。

 力がないわけではない。だが、なぜか”ここ”という勝負どころでは、見ている側がじれったくなるような、ジリ脚しか使えない。

 それでも、ナイスネイチャはいつも一生懸命走っていた。自らの力を常に出し切っていた。

 ゆえに、多くのファンが共感を覚えた。

「ナイスネイチャのようなヤツ」という例えも、相手をバカにしたり、見下したりするときではなく、多少の不満や物足りなさはあっても、「憎めないヤツなんだよ」と、むしろ、ある種の愛情が込められた意味合いで使われていた。

 そんなナイスネイチャにも、「未来の大器」と注目された短い夏があった。

 1991年のことだ。

 もともと脚元に弱いところがあったナイスネイチャは、この年、4歳(当時。現3歳)のクラシックを目前にして骨膜炎を発症。およそ5カ月半の休養を余儀なくされた。

 その結果、春のクラシックは棒に振ったが、この休養によって、馬としては見違えるほどよくなっていた。

 復帰初戦は2着だったが、その後は500万下、900万下(現1000万下)を連勝し、次に駒を進めたのがGIII小倉記念(小倉・芝2000m)だった。

 今週末、小倉競馬場では第53回小倉記念(8月6日)が開催されるが、26年前の同じ舞台にナイスネイチャも挑んでいた。

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