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NPOに広がる「トヨタ式」、組織課題をカイケツ

8/3(木) 17:23配信

オルタナ

人手不足や組織マネジメントに悩むNPOに「トヨタ式」が広がりつつある。トヨタ自動車の本社がある名古屋で、NPOへトヨタ生産方式を伝える連続講座が昨年から開かれており、受講した団体は50弱に及ぶ。課題や対策、目標などをA3一枚にまとめるトヨタ式はNPOをどう変えるのか。(オルタナS編集長=池田 真隆)

同講座を開いているのは、トヨタ自動車が1974年に設立した財団法人である「トヨタ財団」。同財団では、社会課題や地域課題の解決につながる研究や活動について助成金を出していた。しかし、社会課題が複雑化していくなかで、支援のあり方も変えていく必要があると判断し、組織マネジメントを伝授する企画を考案した。

講座の名称は、トヨタNPOカレッジ「カイケツ」。昨年から始まり、今年で2期目となる。講師はトヨタ自動車で業務品質改善部に所属する、古谷健夫主査ら。参加者は5人ほどのグループに分かれ、それぞれに講師が一人付く。

トヨタ自動車の問題解決のステップに従い、解決したい対象を決める「テーマ選定」から始まり、「現状把握」、「目標設定」、「要因解析」、「対策立案」の5項目を教わる。

第2期は今年5月から始まり、8月3日に最終講座を迎えた。同日には、参加者は教わった5項目をA3一枚にまとめた。今後は、対策立案を実行し、11月28日の報告会で成果を発表する。

「やりがい」のモノサシ見つけて

環境教育や堆肥づくりの普及・研究などを行うNPO法人循環生活研究所(福岡県福岡市)の永田由利子事務局長は、「職員と組織のあり方について話をすることができたので、普段抱えている悩みや不安などに気付くことができて、スッキリした」と手応えを話す。

永田氏は職員と話し、「やりがいと効率化の向上」を目指すことにした。こう決めた背景には、業務指示のマニュアルがないため、仕事のやり直しが起き、モチベーションが下がってしまうことがあった。

「仕事のやり直し」が発生する要因を解析するため、5回のなぜを繰り返すと、「口頭説明」や「確認不足」、「意図が十分に伝わっていない」などが出てきた。そこで、「業務指示チェックリスト」を作成した(図)。

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最終更新:8/3(木) 20:44
オルタナ

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