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年収アップ提示なのになぜ!? 転職者の3分の1が陥るキャリアダウンのワナとは

8/3(木) 12:32配信

NIKKEI STYLE

 会社の中での第二の出世は、転職によるキャリアアップです。

 とはいえ、単純に統計上の割合だけで言えば、転職して出世=キャリアアップできる割合は1/3。あとの1/3は現状維持で、残る1/3は逆に落ち込んでいく、キャリアダウンの転職です。

 キャリアダウンのワナに陥らず、転職をキャリアアップにつなげるためには、会社側と個人側、それぞれの意思決定ロジックを理解しておかなくてはいけません。そのためにはそもそも、「転職で出世=キャリアアップ」するということの構造を確認しましょう。

■転職とは価値と対価のアンマッチの解消

 転職でキャリアアップするということは、労働者が提供する価値に対する対価を高めるということです。その対価が金銭なのか名誉なのか自由なのかは、場合によって変わりますが、いずれにせよ労働者が提供する価値と受け取る対価との関係を変化させることが、転職による出世の本質です。一言で言い換えるなら、労働市場におけるアンマッチの解消、となりますが、余計わかりにくいでしょうか。

 例えば、新卒の段階でハードな営業系の会社に就職してしまい大変な目にあったけれど、そこで頑張っているうちに忍耐力が鍛えられるとともに、営業スキルも身についた。けれども今の会社では年功でしか昇進できないので、実力で昇進させてくれる会社に転職したら誰よりも早く昇進して、出世できて給与も増えた、というようなことが転職での出世です。

 労働者が提供する価値を買いたたかれている状態から、適正な対価をもらえる状態に移行することなのですが、ではそもそも労働者が提供する価値とはなんでしょうか?

 実はこの部分に対する理解があいまいなままだと、転職で出世することはほぼ不可能です。多くの人たちはやりがいのある仕事を求めたり、あるいはよりよい人間関係を求めたりして転職します。しかしやりがいのある仕事に対して、それがどのような価値を生んでいるのか、というところまではなかなか思い至りません。もしその仕事が低い価値しか生まないとすれば、転職すると逆にキャリアダウンすることになります。好きなことを仕事にしたら食べていけなくなった、ということが生じてしまうのは、そもそも仕事の価値を理解していなかったから起きてしまう不幸なのです。

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最終更新:8/3(木) 12:32
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