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「久保くんに左足を振らせてしまった」 準優勝の浦和ユース主将が悔やむワンプレー

8/3(木) 9:10配信

Football ZONE web

クラブユース決勝でFC東京U-18に0-2と敗戦 DF橋岡が痛感した怖さ

 “主役”の一撃は、相手キャプテンにとっては痛恨のワンプレーとなった。2日に行われた第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会決勝、浦和レッズユース対FC東京U-18は2-0でFC東京U-18が勝利し連覇を達成した。試合の趨勢を分けたのはFW久保建英の先制ゴールだったが、この日試合を通じて堅守を見せていた浦和の主将でDF橋岡大樹は「一つのチャンスに決められる」怖さを痛感していた。

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「やっぱり僕のプレーというよりも、チームが勝つことが最優先だと思っているので、僕がいくら止めても2点やられてしまった。チームが勝たないと、僕の役目というのは果たせないと思うので。2点も失点してしまったのは……」

 表彰式を終え、FC東京U-18と浦和ユースの選手がそれぞれミックスゾーンで報道陣の質問に答えるなか、橋岡は涙をこらえながらこう語った。この日、橋岡がマッチアップした相手は久保。高いテクニックと瞬発力、そして絶妙なプレー判断を見せる相手に橋岡は対峙し、五分以上のプレーを見せていた。

 久保が得意のドリブルを仕掛けてきても慌てずに対応し、クリーンにボールを奪い取る場面もあった。実際に久保も「前半から自分と周囲で崩すイメージがあったんですけど、そこで橋岡選手に止められたり、抜いた後にスピードを上げられていなかったりした部分がありました」と、その守備力に苦しめられたことを口にしている。

「そういったなかで自分のいいプレーもあったと思うんですけど、やっぱり結果が全てだと思う。優勝を持ってこれなかったのは、自分の責任だと思います」

「プレミアやJユースで借りを返したい」

 こう橋岡が悔やんだのは後半34分、先制点を許したシーンだ。久保を起点としたパス回しからMF小林幹のパスを久保が再び受けてシュート。橋岡の必死のカバーリングも及ばず、ニアサイドを打ち破られた。

 このシーンについて、橋岡は自ら責任をかぶった。

「僕たちの右サイドを崩されて。最後の失点シーンは僕の後ろにボールが入って、久保くんがそこにポジションを取って、そこで久保くんに左足を振らせてしまったのは結果的にDFとして僕の指示が甘かったんだろうなと思います」

 一度のミスが失点に直結してしまうDFの難しさと恐ろしさ。それをクラブユース選手権決勝という舞台で思い知らされた橋岡は、それでも前を向いてこう答えた。

「負けたのは本当に悔しいですけど、この悔しさをバネに、今後のプレミアやJユースで借りを返したいなと思います」

 夏の大一番を終えたとはいえ、秋から冬にかけてユース世代の試合は続く。もちろんタイトルを逃した悔しさがあるのは間違いない。ただ、橋岡と浦和ユースに「FC東京と久保への雪辱」という新たなモチベーションが生まれるのならば、この敗戦は“リスタート”と捉えられるはずだ。

茂野聡士●文 text by Satoshi Shigeno

最終更新:8/3(木) 9:10
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