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【サッカー】「頭」から「体」のサッカーへ 日ノ本学園、失った誇りが生んだ「女王の情熱」

8/3(木) 16:38配信

THE ANSWER

インターハイ決勝進出、かつての女王を変えた1年前の屈辱「もっと情熱的に熱く」

 全国高校総体(インターハイ)は3日、女子サッカー準決勝が行われ、日ノ本学園(兵庫)が作陽(岡山)を2-2でもつれ込んだPK戦の末に下し、2年ぶりの決勝進出。5度目のタイトル奪取をかけ、昨年、準決勝で苦杯をなめた藤枝順心(静岡)に「体のサッカー」で挑む。

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 かつての絶対的女王が、2年ぶりにタイトルの挑戦権を掴んだ。前半26分にMF内藤夏鈴(かりん、3年)のミドルで先制し、後半5分にはMF伊藤美玖(3年)がPKを沈め、2点リード。その後、1点を返され、さらに試合終了間際に追いつかれながら、PK戦で4-2で勝利し、ファイナルに駒を進めた。

 主将のMF牛島理子(3年)は「優位に進めながら追いつかれてしまったけど、みんなで勝つと思っていた。PK戦になっても信じていた。先生(監督)も信じていてくれたし、何の迷いもなかったです」と胸をなでおろした。

 第1回大会から4連覇を達成した。しかし、昨年は準決勝で藤枝順心に1-2で敗戦。女王の座を明け渡し、誇りを捨てた。それまで華麗なパスワークを駆使しながら、試合巧者ぶりを発揮して相手ディフェンスを崩してきたが、考え方をガラリと変えたという。

「冷静に戦うだけじゃ勝てない。もっと情熱的に熱くいかないとダメ」と牛島。勝ち続ける中で失いかけていた情熱を取り戻すべく、生まれ変わろうともがいた。

ピッチで示した闘う姿勢…「頭だけのサッカー」から「体を使ったサッカー」に変貌

 練習だけでなく、日常生活から会話を重ね、何度も話し合い、サッカーと向き合った。強さを発揮した関西大会後も「これじゃ去年と同じ。こんなんじゃ全国で勝てない」と声を掛け合い、意識を高く持ち、再び全国の舞台に帰ってきた。

 田邊友恵監督は「それまでは頭だけでやっていたサッカーだったけど、今は体を使ったサッカーになっている」と言う。試合の中にも球際の強さが生まれ、闘う姿勢がピッチで随所に見られた。

 終了間際に追いつかれ、イヤな形でPK戦になっても「『絶対、勝てるよ』と声を掛け合っていたし、みんな落ち着いていた」(牛島)という。そして、見事に勝利をものにし、決勝の切符を掴んだ。

 そのファイナルでぶつかる相手は、藤枝順心。これ以上ない、リベンジの舞台が整った。

「これだけ苦しい戦いをしてきて、勝ってこられた。なんとしても明日も勝って絶対優勝したい。最後の最後までみんなで相手より走りきれるか。全員で最後まで気持ちを出して戦いたい」

 こう意気込みを示した牛島。1年前の屈辱から這い上がったイレブンのハートは早くも熱く、燃えたぎっている。

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

最終更新:8/3(木) 18:12
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