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累計80万部突破の八咫烏シリーズ、ついに第一部完結! その読みどころは?

8/3(木) 11:00配信

ダ・ヴィンチニュース

 松本清張賞を史上最年少の20歳で受賞した阿部智里さん。デビュー作『烏に単は似合わない』(文藝春秋)に端を発する和風ファンタジー「八咫烏」シリーズは、緻密に張り巡らされた伏線の数々、あいつぐどんでん返しの展開、そして精緻につくりこまれた異世界を縦横無尽に動き回る魅力的なキャラクターが人気を呼んで、累計80万部を突破。

 7月28日に発売された6作目『弥栄(いやさか)の烏』でついに第一部完結を見たが、ここでその複雑な世界観と人間ならぬ烏模様をおさらいしておきたい。

 まず舞台となるのは、山神によって創られた〈山内(やまうち)〉と呼ばれる異界。そこに生きるのは人間の姿に変化する八咫烏の一族だ。彼らを統治するのが、金烏(きんう)と呼ばれる宗家の長・奈月彦(なづきひこ)。本シリーズの中心にも位置する人物である。1巻では、四人の姫君のうち誰が彼に嫁ぐのかという入内バトルをメインに、山内にその世界観と八咫烏たちの暮らしを映し出した。その裏で、奈月彦自身が何をしていたのか描いたのが2巻。ここでもう一人の主人公である、奈月彦の従者・雪哉が登場する。生まれに複雑な事情を抱えた彼と、真の金烏と崇められながらも周囲にどこか敬遠されている奈月彦の、出会いの巻である。

 そして物語は、第3巻『黄金(きん)の烏』で大きく動きはじめる。八咫烏たちを喰らう凶暴な大猿が山の外側から侵入し、その退治に奔走する雪哉たちなのだが、やがて金烏――奈月彦が抱える本当の役割を知り、世界の謎に迫りだすのだ。

 5巻『玉依姫』では、山神に贄として捧げられる女子高生の志帆が登場し、我々の住む現実世界と物語がリンク。山神と大猿のもとで彼女を監視するのはなんと奈月彦だった。いったいなぜ、彼が? そもそも人間と八咫烏にはどんな関係が? 山神っていったい? さまざまな謎を残し、異世界ファンタジーから現代の神話へと物語の様相を変えた5巻。そのすべての謎に一応の終止符が打つのが、このたび発売された『弥栄の烏』というわけだ。

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