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旅打ちギャンブラーが出会った「ギャンブル場の旨いメシ」

8/3(木) 8:50配信

週刊SPA!

 自慢するわけではないが記者は今から10年前、正真正銘のギャンブラーだった。ボートレースをメインに舟券で稼ぎ、各地の公営競技場を旅打ちするという、着の身着のままなフーテン生活をしてきたのである。そんな私が出会ったギャンブル場のギャンブルメシを紹介してみたいと思う。

⇒【写真】記者オススメ!ボートレース江戸川のモツ煮

◆ギャンブルメシの定番、モツ煮はボートレース江戸川が秀逸!

 ギャンブル場のモツ煮はずっと煮込まれているため、たいていのギャンブル場でハズれることがない定番のメニューなのだが、各地のモツ煮を食べて私が得た結論は「地元のモツ煮がいちばん旨い!」ということだった。

 ボートレース江戸川のモツ煮は「豚モツ煮」と「牛モツ煮」2種類あるのだが、記者は断然「豚モツ煮」をオススメする。その味わいはまるでバター。モツ煮といえば歯ごたえのあるホルモンと思われがちだが、やわらかくとろけるような食感と濃厚なアブラがバター感を生み出しているのだ。

 私のオススメの食べ方は、「豚モツ煮定食」で一緒に出てくるご飯に、豚モツ皿のモツを上に汁ごと乗せて「豚モツ煮丼」にしてしまう食べ方。一滴残らず豚モツ煮のバター感をご飯に行き渡らせて食すのだ。胃に染みる極上の一品。

 ちなみに、ご飯と豚モツ皿を単品で頼むと、定食より50円安くなる。味噌汁と漬物が付かないが、丼にするだけならば単品で頼むのが“通”だ。

◆コショウでむせる激辛の一皿、川崎競馬場のやきそば

 川崎競馬場のやきそばは、公営ギャンブル好きの間では割と有名な定番メニューである。パックに山盛りで提供してくれるやきそばはボリューム満点。これはお得だしうまそうだ!と、すすってみると……「辛い!!!!!!」と雄叫びをあげたくなる辛さなのだ。この激辛の正体はコショウ。とにかく調理している人が遠慮なしに焼いてるそばからコショウをふりかけるため、とにかく辛い! 唐辛子の辛さとはまたひと味違った辛さにファンも多い一品だ。

 味もボリュームも文句なし。ただ、辛い辛い。ヤミツキになるかどうかは一度食してみるといい。辛さで馬券勝負に気合が入るのも記者のオススメな理由だ。

◆男のロマンを体現する 京王閣競輪場の揚げまんじゅう

 名前だけ聞くと、ちょっとうまそうに聞こえるのが、京王閣の揚げまんじゅうだ。その中身はなんと、あんまんに衣をつけて揚げただけの一品。味も想像のとおり。ただし、これはうまくて食べるものではなく、縁起物の一品でもある。「アゲマンを喰う」を手軽にできるという男のロマンを具現化したメニューなのだ。だから肉まんではなく、アンが詰まってるあんまんを揚げている。170円でキミも「アゲマンを喰って」ほしい。

◆機械の故障が生んだ副産物、千葉競輪場の山盛りコーラ

 最後に番外編。グルメというよりも事件に近いのだが……昨年千葉競輪に行ったときのこと。喉が渇いたので近くにある紙コップ式自動販売機で普通にコインをいれコーラを選択。紙コップが出てきてコーラが注がれていくのだが、抽出完了直前になって「ビシャッッ!」という音とともに、プラスティックの前扉に突如コーラが飛び散った。紙コップになみなみ注がれたコーラに、氷が投入されたことでコーラが飛び散ったのだ。まあメンテナンスミスなのだろうが、出てきたコーラはフチまでなみなみと、そして氷がカップの上に飛び出ている、まさに「山盛りコーラ」!

 開催日数が少ない競輪場ならではのメンテが行き届いていない自販機だからこそお得なコーラが飲めるのだ。

◆ボート好きじゃなくてもわざわざ通う、ボートレース多摩川の牛炊

 ボートレース多摩川の名物・牛炊は、ボートレースをしない一般の人でもわざわざ足を運んでまで食べに来るという、ギャンブルメシ界の最高峰的な存在だ。牛すじ肉で取っただし汁をごはんにぶっかけただけの一品なのだが、これがまた本当に旨い。ニンニクを少し入れて一味を振りかけ、キムチを混ぜてカスタマイズさせれば、旨さも倍増。一口食べれば、ほほー!と思わず声が漏れてしまう旨さなのだ。

 今でこそギャンブル場はあまり人がいなくなってしまったのだが、90年代~00年初頭くらいまでは、昼に行くとすでに売り切れ……なんてこともザラ。食堂に来るおっさん連中が牛炊のコーナーに長蛇の列を作る日も珍しくはなく、おっさんたちのスタミナ食だったのである。

 そんな牛炊を久しぶりに味わうために先日、ボートレース多摩川に行ったのだが、昼過ぎでもしっかり食べることができた牛炊になんとはない哀しみに似た思いがこみ上げてしまった。

 他にもボートレース若松のホルモン串、武雄競輪で食べた餃子のおでん、高知競馬で食べたオバチャンが売ってたアイスクリーム、売店の充実度は日本一じゃないかと思う川口オートの売店など、ギャンブル場のメシには思い出が一杯詰まっている。ギャンブル場には旨いメシ、不思議なメシがいっぱいあるのだ。レースや勝負の合間に、そんな食べ物たちを探してみてほしい。

取材・文/佐藤永記 構成/長谷川大祐(本誌)

日刊SPA!

最終更新:8/3(木) 8:50
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