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「10代目シビック」、狙いは“ホンダらしさの復権”か?

8/3(木) 12:00配信

日経トレンディネット

 ホンダは2017年9月29日、日本でカタログモデルとしての販売を休止していた「シビック」を復活させる。10代目となるこの新型シビックは、「セダン」(税込み価格265万320円)、「ハッチバック」(同280万440円)、高性能モデルの「タイプR」(同450万360円)の3モデルというシンプルな構成になっている。

【関連画像】セダンと基本骨格を共有しながらも、リアのデザインによりスポーティーさが強まっている「ハッチバック」。全長4650×全幅1800×全高1415mm

 1972年に誕生した初代シビックは、米国の厳しい排ガス規制のマスキー法をクリアした高い環境性能や、第一次オイルショックによる燃費の良いコンパクトカー人気といった追い風を受けて世界的にヒットし、ホンダを支える主力車種に育った。現在、世界170以上の国や地域で販売されており、累計生産台数は2400万台(2016年)を超え、日本でも1990年代までは安定的に売れていた。しかしミニバンやトールワゴン人気の高まりとともに、2000年発売の7代目以降の販売は苦戦。2005年発売の8代目を最後に日本市場からは実質的に撤退し、先代となる9代目は高性能モデルのタイプRを限定車として販売するだけにとどまっていた。

 こうした背景もあり、今回発売された10代目のセダンは2015年に北米でデビュー済み。2016年秋にはハッチバックモデルも発売されており、ワンテンポ遅れて日本へ投入されたことになる。

 発売に先駆けた発表会に登場した開発責任者の松本秀樹氏によれば、従来のシビックの延長線上にあるモデルでは顧客の期待に応えられないと考え、この10代目はプラットフォームを刷新し、ゼロから車両を開発したという。設計の目標は「きびきびした気持ちの良い走り」と「カッコいいデザイン」を磨き上げつつ、Cセグメントトップクラスの「操る歓び」。ドイツのアウトバーンやニュルンベルクサーキットを徹底的に走り込むことで走行性能を煮詰めた。

大きく見えるが「インプレッサ」と同等サイズ

 ボディータイプは標準仕様となるセダンと5ドアハッチバック、そしてハッチバックベースのタイプRの3つで、いずれもデザインは力強さとスポーティーさを強調したもの。

 ボディーサイズはセダンが全長4650×全幅1800×全高1415mm、ハッチバックは全長4520×全幅1800×全高1435mmで、ホイールベースはともに2700mm。メリハリの利いた各部のデザインから大きく見えるものの、国産車ではスバル「インプレッサ」クラスとほぼ同等の扱いやすいサイズだ。

 パワートレインはホンダのダウンサイジングターボである1.5Lの直列4気筒DOHCターボエンジンだが、セダンとハッチバックでは仕様が若干異なる。レギュラーガソリン仕様のセダンは、最高出力173ps/5500rpm、最大トルク220Nm/1700~5500rpm。トランスミッショ ンはCVTのみだ。一方ハッチバックはハイオクガソリン仕様で6速MTも選択可能。MT仕様の最高出力は182ps/5500rpm、最大トルク240Nm/1900~5000rpmで、CVT仕様は最高 出力182ps/6000rpm、最大トルク220Nm/1700~5500rpmとなる。

 インテリアはスポーティーさと上質さを兼ね備えており、使い勝手にも十分配慮されているようだ。色はブラックを基調に、セダンには質感の高さを演出するメタル調を、ハッチバックにはスポーテ ィーさを高めるカーボン調を加飾パネルに取り入れている。

 グレード構成は1ボディーに1グレードのみだが、「エンジンスタートボタン付Hondaスマートキーシステム」「LEDヘッドライト」(ハイ/ロービーム、オートレベリング/オートライトコントロール機能付)「アジャイルハンドリングアシスト」「電子制御パーキングブレーキ」など装備はかなり充実。ホンダの先進安全運転技術「Honda Sensing」も標準で装備しており、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC:CVTは前走車追従機能付き)、歩行者対応衝突被害軽減ブレーキ、車線内維持ステアリングアシスト、標識認識機能などが含まれる。

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