ここから本文です

ニッチでヒット量産 ドウシシャの勝手にNo.1戦略

8/4(金) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 ドウシシャという会社をご存じだろうか? さまざまなカテゴリーで魅力的な商品を次から次へと開発し続ける知る人ぞ知る「ものづくり」カンパニーだ。最近も「泡ひげビアー」「電動ふわふわとろ雪かき氷器」といった家電、デザインボトルの「mosh!(モッシュ)」など、ヒット商品を連発。ここ数年は着実に売り上げを伸ばし、2016年3月期は純利益でも過去最高益を更新した。そんなドウシシャの商品開発の裏側に、「ドヤ家電」の命名者である小口覺氏が迫る。

■初動は軽く、意思決定は早く
小口

 御社にお話を伺いに来たのは、前々から不思議な会社だなと思っていたからで、一番興味を持ったのがWebサイトに掲載されている経営理念には、「つぶれないロマンのある会社」とあることです。一般的に、経営理念は意識高いフレーズじゃないですか、「○○で社会に貢献する」「○○の未来を創造する」というような。やはりただ者じゃないなと。

井下主さん

(ドウシシャ 専務執行役員 第2事業本部長。以下:井下) 1974年の創業当時から「つぶれないロマンのある会社」が社訓で、「そんな社訓はない」「奇妙な社訓だ」と言われてきました。

小口

 創業メンバーの会社が倒産した経験からだそうですね。大阪の会社なのでウケ狙いだと思っていましたが。

井下

 ですが、ここにきて、企業寿命20年説、30年説など、存続することの難しさが理解されるようになり、「御社の社訓は面白いけど納得感あるよね」と言っていただけることも増えてきました。

小口

 43年たって時代が追いついたと。さらに、ここまで業態が広い会社も珍しいです。時計やカバンなどのブランドから、お酒、食品、服飾関係、日用雑貨、家電まで。卸売業とメーカーの比率は?

井下

 会社の中でものづくりをやっている部門は半分。売り上げも全体の半分が自社ブランドによるものです。さらにものづくりの半分ぐらいを私どもの第2事業本部が扱っています。業態がよく分からない会社とはよく言われますね。日経産業新聞の企業番付には「貴金属」のカテゴリーで載っていました(笑)。

 実はこれに秘密がありまして、部門ごとに独立採算で動いていて、商品開発や販売もそれぞれの部門が独自に運営をしているスタイルを採っています。なので、大きなトラブルがあってひとつの市場がダメになっても、会社全体が急激に悪くなることがないのです。

1/4ページ

最終更新:8/4(金) 7:47
NIKKEI STYLE

記事提供社からのご案内(外部サイト)

ライフスタイルに知的な刺激を。
生活情報から仕事、家計管理まで幅広く掲載
トレンド情報や役立つノウハウも提供します
幅広い読者の知的関心にこたえます。