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シェイクスピア作品の中で最も血なまぐさい復讐劇『タイタス・アンドロニカス』――今夜も劇場へ

8/4(金) 17:00配信

文春オンライン

 シェイクスピア研究家であったリビアのカダフィ指導者は、「沙翁(シェイクスピア)はアラブ民話に取材していた」と提唱した。アラブ諸国はローマ帝国の一部であったのだから、鋭い指摘だ。その典型が『タイタス・アンドロニカス』。ゴート族を打ち破ったローマの将軍タイタスはゴートの妃タモラの長男を生贄にする。復讐は復讐を呼び、劇中十名が殺害される。沙翁全作中、最も血腥(ちなまぐさ)い作品で当時、最大の人気を博した。近年再び人気作品となり、現在ストラトフォードでロング・ラン公演中だ。

 カクシンハン『タイタス・アンドロニカス』では、前作『夏の夜の夢』で軽快なパックを演じた真以美(まいみ)がラヴィニアを演じる。パーカッションの活躍する生演奏の中で繰り広げられる沙翁劇は一九七〇年代に渋谷のジァン・ジァンで演じられていた頃の熱気を感じさせる。中世の神秘劇が現代的に活かされている場面も注目される。

INFORMATIONカクシンハン『タイタス・アンドロニカス』
シェイクスピア作、木村龍之介演出
8月14日~20日、東京・吉祥寺シアターにて
http://kakushinhan.org/others/titus-info

結城 雅秀

最終更新:8/17(木) 19:48
文春オンライン

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