ここから本文です

G20日中首脳会談実現の舞台裏――習近平に拝み倒した安倍官邸(選択出版)

8/4(金) 9:30配信

選択

 七月八日にドイツ第二の都市ハンブルクのホテルで日中首脳会談が行われたが、裏では日本側が譲歩を重ねていた。
 会談実現に向けて日本側は五月から準備。谷内正太郎・国家安全保障局長が、来日した楊潔チ(竹冠に褫のつくり)国務委員を箱根に招いて実施を頼み込んだのだ。しかし中国側は態度を明らかにせず、七月に入り、主要二十カ国・地域(G20)首脳会議の開催の直前になってようやく了承を伝えてきた。しかも、この段階になって、「面会するなら宿泊先に来い」という要求をしてきたのだ。まるで日本側が呼び出されたような格好だが、首相官邸はこれを了承した。当初、七日に開催される予定だったが、これも中国側の意向を忖度して八日に変更した。というのも七月七日は盧溝橋事件が起きた日だったため、「習近平氏の感情を損ないかねない」という見方が出たのが原因のようだ。
 現地時間の七日午前、G20会合に出席した安倍晋三首相は会場で習近平主席に「会って話をしましょう」と直接話しかけた。日本側がこうした涙ぐましい努力を重ねたものの、中国から正式な連絡を受け取ったのは七日夜になってからだった。土下座せんばかりに拝みこんで実現したものであったことがよくわかる。
選択出版(株)

最終更新:8/4(金) 9:30
選択

記事提供社からのご案内(外部サイト)

三万人のための情報誌「選択」

選択出版株式会社

2017年9月号
毎月1日発行

年間購読料:12,000円

卓越した分析・解析を施し、単なる評論には
終わらない先見性をもった内容で、読者の
ニーズに応える、三万人のための情報誌。
 
9月号の記事タイトル(一部)