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法令で定められた「日常点検」は今のクルマでも重要?

8/4(金) 6:50配信

WEB CARTOP

お盆時期の約8万5千件に及ぶJAFの出動要請の大半は日常点検で回避できた

 最近のクルマ、とくに国産車はトラブルフリーで、車検整備さえしっかりやっておけば、日常点検なんて必要ないのでは? と思っている人も多いだろう。事実、国土交通省の調査によると、約4割のドライバーが、日常点検をまったく行っていないというデータがあるほど!

 しかし、定期的なクルマの点検の重要性は昔も今も変わっていない。2016年の例でいえば、お盆の時期の10日間だけでも全国で8万4748件ものJAFへの救援依頼があり、クルマのメカニカルなトラブルは非常に身近で、なおかつそのほとんどは、日常点検によって未然に防げたものになっている。

 道路運送車両法にも、「車の使用者は走行距離や車の状態などから判断した適切な時期に、車の点検をしなければいけない」と定められていて、日常点検はユーザーの義務となっているのだ。その国土交通省が制定している日常点検の具体的な内容は、下記の15項目。

1)ブレーキペダル=踏みしろ、踏みごたえに異常はないか。

2)駐車ブレーキ=引きしろの量をチェック。

3)エンジンのかかり=速やかに始動し、アイドリングが安定、異音がないかを確認。

4)エンジンの低速・加速の状態=スムースに回転するか、ペダルに引っかかりがないかを点検。

5)ウィンド・ウォッシャの噴射状態=ウォッシャー液が正しい向き、量が噴射されるか。

6)ワイパーの拭き取りの状態=ビビりや筋が入らずきれいに拭けるかどうか。

7)ブレーキ液の量=液面が上限ラインと下限ラインの間にあればOK。汚れ具合も確認。

8)冷却水の量=リザーバータンクの冷却水が、上限ラインと下限ラインの間にあればOK。

9)エンジン・オイルの量(汚れ)=きれいなオイルが、正しい量で入っていれば、エンジントラブルはかなり防げる。

10)バッテリ液の量=メンテナンスフリーバッテリーが主流だが、点検用のインジケーターは定期的にチェック。

11)ウィンド・ウォッシャ液の量=少なければ足しておく。

12)ランプ類の点灯=電球の球は、ある日突然消えるもの。クルマに乗ったままでは点検できないので、誰かに手伝ってもらってチェックする。

13)タイヤの空気圧=1ヶ月に一度は必ず点検

14)タイヤの亀裂・損傷=タイヤのキズや異物は、放っておくとバーストなどの原因に。

15)タイヤの溝の深さ=雨の日の事故の発生率は、晴れの日の約5倍。溝のないタイヤでは、そのリスクが何倍も増えるので、スリップサインが出る前に、新しいタイヤへ交換を。

 こうして見ると、難しい項目はなく、だいたいの人が自分で行えるはず。

 自信がない人は、ディーラーやガソリンスタンド、量販店などで、「今度、長距離ドライブに行くので、一通りチェックしてください」とお願いすれば、上記の項目ぐらいは、無料で点検してくれるだろう。

 点検頻度は、国土交通省のホームページにも、「マイカーのユーザーの皆さんは、走行距離や運行時の状態などから判断した適切な時期に実施して下さい」と曖昧にしか書かれていないが……。

 クルマは走らせても、走らさなくても、劣化消耗していくものなので、さすがに毎日とは言わないが、およそ1カ月に一度ぐらいの頻度で点検し、いつも安心して出かけられるコンディションをキープしておこう。

藤田竜太

最終更新:8/6(日) 16:38
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