ここから本文です

クルマ好きの言う「修正舵」はできるだけ使わないほうがいい

8/4(金) 18:30配信

WEB CARTOP

コーナリング中の不必要な切り足しや戻しは不安定になる要因

 修正舵とは、コーナリング中に(稀に直線でも)ハンドルを切り足したり戻したりして、ハンドルの切れ角を微調整すること。また微調整とはいえないが、いわゆるカウンターステア(逆ハン)も修正舵に含まれる。つまり、コーナリング時に予想よりもクルマが曲がってくれなかった、あるいは予想よりも曲がってしまったというときに、進路(ライン)を修正するために行うハンドル操作のこと。

 クルマの運転、とくにスポーツドライビングは、ドライバーが積極的にステアリングを切りこんでいくのが醍醐味のひとつ。運転の上手なドライバーほど、コーナーへのアプローチの際に、そのコーナーのRに対し、必要な舵角にピタッと合わせ込んでいき、一定のロール角をキープして、キレイにコーナーを立ちあがっていく。

 反対に、コーナー進入時に、とりあえず大雑把にハンドルを切り、コーナリングの最中に何度もハンドルを切り足したり戻したりと修正舵を入れるのは未熟な証拠。正確な舵角が掴めなかったり、雨などでフロントタイヤの接地感が掴みづらいときに、わざとハンドルを切り足したり戻したりする「ソーイング」も、本当はタブーと言っていい運転操作だ。

 ゴム製のタイヤは、あっちを向いたり、こっちを向いたりというのはじつは苦手。速度や路面のμ(ミュー:摩擦係数)が同じ場合、最大の横Gを発揮できるスリップアングルは決まっているので、ハンドルの舵角はできるだけ一定が望ましく、修正舵が繰り返し入るようなドライビングは、クルマを必要以上に不安定にさせ、タイヤをいじめて運転を難しくするだけだということを覚えておこう。

一気に切るのでなく最大舵角まで少しずつ滑らかに切っていくのが理想

理想的には、ハンドルは早いタイミングから小さく切っていくようにして、一度切りはじめたらそのコーナーの最大舵角までは、スムースに切り続けていき、クリッピング付近では、その最大舵角を一定にキープ。立ち上がりでは繊細に徐々に戻していければベスト。

実際は、コーナーのRが一定ではないことも多いし、舵角は車速とも密接に関わっているので、一流のプロでもなければ修正舵ゼロのドライビングはなかなか難しい。とはいえ、できるだけ修正舵の少ないドライビングは目指したいところ。

コツは、コーナリングラインとコーナリング速度をあらかじめ正確に読むこと。そして、正しいドライビングポジションをとって、ハンドルを強く握りしめず、手首から掌、前腕、上腕、肩まわりを脱力させて、上半身に余分な力が入らないようにすること。

そして、コーナリング中に修正舵を当てたくなったら、できるだけ修正舵を入れる代わりに、ハンドル角を一定のまま、アクセルコントロールで微調整するようにチャレンジしてみよう。(例:ハンドルを切り足したくなったら、アクセルを戻す。ハンドルを戻したくなったらアクセルを踏む。いずれもハーフスロットルの範囲内での微調整)

要は、細かいラインの修正は、ハンドルだけに頼らず、アクセルワークを主体にするのが一番の秘訣。こればかりは修練を重ねて、腕を磨いて身につけるしかない。

藤田竜太

最終更新:8/4(金) 18:30
WEB CARTOP

記事提供社からのご案内(外部サイト)

クルマの「知りたい」を完全網羅
新車試乗・最新技術・お役立ち情報 etc……
すべてがわかる自動車メディアの決定版