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年収↑↑でもキャリアダウンの始まりに! 怖い「逆スパイラル転職」ご存じ?

8/4(金) 17:12配信

NIKKEI STYLE

※「プロが明かす出世のカラクリ」。バックナンバーと続きは記事下の【関連記事】からお読みいただけます

 首尾よく今の年収よりも高い年収をもらえる約束を得て転職をしても、それがキャリアダウンの始まりになることがあります。

 会社の中での第二の出世=転職でのキャリアアップとは、今の年収よりも高い年収を提示されて転職することではないのです。そのことに気付かない人たちは、やがて最初にいた会社よりも条件の悪い会社で働き続けるか、終わりのない転職の繰り返しに陥ってしまうかもしれません。

■転職がキャリアダウンの始まりになる理由

 人事制度が転職に影響する2回目のタイミングは、転職したあとで最初に訪れる人事評価のタイミングです。(人事制度が転職に影響する1回目のタイミングについての記事はこちらから)この時、転職時に適用された等級の給与のレンジ(上限と下限の幅)にうまく収まる転職ができていれば、評価は楽しみを運んできてくれます。転職先の会社の人事制度にきっちりとはまることができているから、結果を出すほどに認められ、報酬に反映されるからです。

 仮に転職した先での評価が悪かったとしても、その結果は自分なりに納得のいくものです。むしろ良い結果を出せればさらに飛躍的に年収が増えることだってあります。これはキャリアアップに成功したタイプの転職です。

 しかしもし、転職をした人だけが特別にもらえる給与に設定されて、転職時に適用された等級の給与レンジよりも上に位置していたとしたらどうなるでしょう。

 このような人に対して、人事制度的には2種類の運用が検討されます。

■人事的な特別扱いがキャリアダウンのきっかけになる

 第一の運用は、特別扱いが続いてしまうことです。評価を実施して、期待通りの成果を出したとしても、特別扱いだから給与は増えません。

 この場合、さらに給与を増やすためにするべきことは一つだけです。それは昇進すること。課長として転職したのなら次長や部長に昇進することで昇給することができます。しかしそれは実は、以前の記事で紹介した、王道出世に他なりません。結局のところ、転職して年収が増えたと喜んでいても、転職したあとはそこで上を目指さなくてはいけないわけです。

 しかし、転職してきて数年の課長と、その会社で20年近くも働いていて社内の知人友人も多い人たちと、どちらが部長に昇進しやすいでしょう? 転職時のハロー効果(実態よりも良く見えている状態)はいつまでも続きません。

 転職したからこそ、さらに厳しい出世競争にさらされる場合すらあります。

 転職したその年はともかく、翌年以降は厳しい雰囲気の中で働かざるを得なくなる人は、決して珍しくないのです。

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最終更新:8/4(金) 17:12
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