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【株の裏道】知られざる地方の優良銘柄――中国・四国編

8/4(金) 8:50配信

HARBOR BUSINESS Online

東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)の人口が3500万人を超え、より東京一極集中が進む日本。だが、地方に目を向ければ、そこには知られざる優良株が隠れていた。全国の銘柄を知り尽くした投資のプロが注目銘柄を厳選紹介!

◆中国・四国地方

 昨年の広島カープのセ・リーグ優勝で沸き、一時的に消費が活発になったと言われる中国地方。この地域の注目企業を聞いてみると……。

「どうしても牧歌的な雰囲気の企業が多いのですが、伸びる企業は全然違います。業界の見通しをしっかり考え、それにそった商品を企画している企業もあります。その代表例が広島に本社を置く『やまみ』です」(レオス・キャピタルワークスのシニア・アナリスト佐々木靖人氏)

’00年創業の新しい豆腐製造販売会社だ。昨年6月、豆腐の製造販売企業としては初めて上場を果たした。

「製造工程の機械化をすすめ、大量生産・大量納入が可能に。豆の選定も厳しく、品質にも注力しています。これによって、関西圏の大型スーパーなどを顧客にもち、コンビニの麻婆豆腐丼にも採用されるようになりました。今後、東海地方や関東地方へ打って出ていけば、ますますビジネス規模は大きくなるでしょう」(佐々木氏)

 一方、四国に目を向けると……。

「四国は海に囲まれているうえに、GDPが低いんです。となると、大手企業は管理コストを考えると採算に合わない直営店舗を出しにくいですよね。それを逆に活かして大手のフランチャイズ店舗を大規模に展開するのが『ありがとうサービス』です」(日本創生投資CEOの三戸政和氏)

 愛媛県今治市に本社を置く同社。ハードオフやブックオフ、モスバーガーや俺のフレンチなどを地元密着で展開する典型的な地方の安定企業だ。

◆大手に木材を納品!隠れグローバル企業も多い四国の優良企業

 同じく四国の注目企業として、投資家ブロガーのかぶ1000氏が挙げたのが「南海プライウッド」(香川県高松市)。

 和室天井材で業界首位の同社は、収納材、床材などを取り扱う住宅内装材総合メーカー。インドネシアとフランスに子会社を持つ、グローバル企業だ。

「住友林業など大手企業に部材を納入しており、安定が見込めます。昨年の終わりまで超バリュー株でしたが、最近高騰してしまいました。それでもまだまだバリュー株です!」

 ほかにも、今では全国展開するソフトウェア会社のジャストシステム(徳島県徳島市)など、IT分野の成長企業も少なくない四国地方。全体的な傾向を聞いてみると―。

「やはり自然背景的に、林業・漁業にバリュー株が目立ちますね」(かぶ1000氏)

 四国の“地理的分断”は決してデメリットばかりではないのだ。

【佐々木靖人氏】

レオス・キャピタルワークスブルー・マーリン・パートナーズ入社後、企業の戦略立案、IRコンサルティングに従事。’09年レオス・キャピタルワークス入社。ヘッジファンドを経て現職

【かぶ1000氏】

個人投資家・ブロガー中学生のときから株を始めた生粋の株式投資家。バリュー株への投資を得意とし、累積利益は3億1600万円を超える。ブログ「かぶ1000投資日記」を運営

【三戸政和氏】

日本創生投資CEOSBIインベストメントにて、投資先に経営参画しながら、成長戦略、株式公開支援、M&A戦略、企業再生戦略などを行う。兵庫県議会議員を経て現職

― 優良地方銘柄成長力がヤバい ―

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