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笑えて泣けて役に立つ! 愛する夫のために生み出された、味も見た目も美味しい介護食ストーリー

8/4(金) 6:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 身内が病気になり、食事制限が厳しくなると、お医者さんの食事へのアドバイスがあまり使えないこと、意外に本すらないことを痛感する。一応基準や一覧が書かれたリストはあるのだが、レシピを聞けるわけではないし、リストにない食材、メニューについてはほぼ明確な答えが返ってこない。もちろん、生きるために食べていくことは可能だが、家族が病気で苦しんでいる時、少しでも美味しいものを食べてほしいと感じるのは当然のことだろう。これは、病気の種類は違えど、そういった経験のある多くの人たちの共通の思いだと思う。

 しかし、誰もが料理が得意なわけではない。思っていても、限られた中での工夫の仕方が分からない、という人も多いだろう。そんな人に、特に噛むことができない家族を持つ人に、ぜひ読んでほしい本がある。『希望のごはん 夫の闘病を支えたおいしい介護食ストーリー』(クリコ/日経BP社)だ。著者のクリコさんは、料理研究家。そしてこの夫婦は超がつくバカップルで、日々を楽しくすごしていた。だが、ある日突然、夫のアキオさんが口腔底がんを患ってしまい、噛むことができなくなった。ここから、クリコさんの噛まずに食べられる「アキオごはん」作りが始まったのだ。

 料理は得意だったクリコさんも、介護食作りは初めて。いくら大好きとはいえ、イライラが爆発してしまったこともあったそう。しかし「介護をする者として、介護されるひとの実際の状態をリアルに想像し、知ろうとすることが実はとても大切」だと気付いてからは、変わった。どんなふうにしたら喜んでくれるかと考え、作るのが楽しくなったと書かれている。そして“ふわふわシート肉”や“冷凍野菜ピュレcube”など、「アキオごはん」を美味しくするためのアイテムを次々と編み出していった。

■アキオさんが大好きだったクリームシチューをと作られた「流動食クリームシチュー」

 細かく刻んだ野菜をじっくり煮込み、鮭は柔らかくしっとりしているハラスを、焼きすぎて硬くならないよう細心の注意を払って使用している。このクリームシチューの成功で、すべてをミキサーにかける、という方法から脱出できたそうだ。

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