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日本で息の長い助っ人になるために必要なこととは

8/5(土) 11:30配信

週刊ベースボールONLINE

 ここ数年、日本で長くプレーを続ける外国人が多くなった。ロッテのスタンリッジが10年、阪神のメッセンジャーが8年、西武のウルフも8年。ソフトバンクのサファテが7年に広島のエルドレッドが5年等々。全員が素晴らしい結果を残し続けており、それこそが長く日本でプレーできる一番の要因だろう。しかし、それだけではない部分もある。

「一番はオープンマインドであることだね。何でもチャレンジしてみること。何が起こってもそれを受け入れられる心が大事だよ」

 阪神のメッセンジャーはその秘訣について、こう答えてくれた。毎年来日する助っ人に、「オープンマインドになるべきだ」と伝えているとも語ってくれた。ただ、多くの外国人がプライドとともに異国の文化、異国の野球を受け入れられず、さらに試合でも結果を残せず帰国してしまう。

 メッセンジャーの言う「オープンマインド」とは、日本の野球や文化を含めてすべてを受け入れ、そこから自分がどうすべきかを考えるか、ということ。それは、陽気な振る舞いや明るさとは少し異なる。

 7月に阪神と契約したロジャース。現在のところ首脳陣の評価も高く、勝負強い打撃を見せ四番を任せられるまでになっている。ベンチの中の様子をうかがうと、陽気な一面を見せ、すでにチームに溶け込んでいるようだ。さてここから、異文化にドンドン触れていくことになり、日本そのものをどう受け入れていくのだろうか。

 7月21日のヤクルト戦、神宮球場での試合で初本塁打を放ったとき「ここ、ビジター球場だよね? 打球がスタンドに入った瞬間からホームまで一周している間に、ファンからの声援がすごくて『ホーム球場みたい!』って思ったよ」と野球人生の中で経験のないことが起こったことで喜びのオープンマインドの一端を見せた。

 今後は、今まで母国で経験したことのない、ロジャース自身にとって不利益な野球を経験し、文化に触れていくことになるが、それをも吹き飛ばすオープンマインドがあれば、長い間阪神の四番として活躍する選手になるだろう。

文=椎屋博幸 写真=内田孝治

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