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夏のエアコン 「3台つけっぱなし」が「1台フル稼働」よりお得なことも?

8/5(土) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 夏のエアコン、つけっ放しと小まめに切るのはどっちがよいか――。インターネット上などでたびたび話題になるテーマです。様々な実験結果から「つけっ放しほうが安い」という結論も導き出されています。実際にはどうなのでしょう? このコラム「美味しいお金の話」では、お金を食べものの話にたとえて解説してきましたが、私は身近なお金に関する様々な実験も行っていますので、これからはお金を「美味(おい)しく」使う方法、つまり効率的に使ったり節約したりするヒントもお伝えできればと思っています。今回は夏のエアコンの効率的な使い方です。

■1カ月24時間つけっ放しでも650円増

 実は我が家も2015年夏、エアコンをつけっ放しにする実験をしました。帰省で家を空けた1週間も含め、8月の電気代の請求期間にほぼ相当する7月15日~8月17日の間、設定温度を28度にしてつけっ放しにしました。通常利用をしていた14年8月の請求額と比較すると、結果はわずか650円の増加。いつ家に帰っても涼しく、部屋が冷えるまで暑さに耐えなければならない瞬間もなかったことを思えば、個人的には「割安」と感じる金額の差でした。

 「エアコンつけっ放し」のテーマは夏には盛り上がりますが、冬にはあまり話題になりません。これは、暖めるより冷やすほうが電気的な効率が良く、特にエアコンが電力を多く必要とするのは、外気温に左右される室内の温度とエアコンの設定温度の差が大きいときだという構造に起因します。外気温が30度の夏に設定温度28度としても、その差は2度です。しかし、外気温が10度の冬に設定温度を20度にするとその差は10度。冬だとエアコンをつけている最中でも室温が下がって設定温度との差が生まれやすく、電力を消費しがちなのです。
 一方、冬に比べると室温と設定温度の差が小さくなりやすい夏は、小まめにエアコンのスイッチを消すと、せっかく涼しくなった部屋を暖めてしまい、再度、部屋を冷やすことに電力が使われます。「短時間であればつけっ放しでもよい」という判断は、夏だからこそ生まれます。

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最終更新:8/5(土) 7:47
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