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転ばぬ先の「生前整理」 放っておけばいずれ遺品の山に

8/5(土) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 終活の裾野が広がっている。中でもここ数年注目を集めているのが、自宅の片付けだ。長年住んだ家には多くの物がたまっており、自分の家だけでなく、親がいれば親の家も気になるだろう。物があふれているとつまずいて転倒するリスクがあることに加えて、放っておけばそれらはいずれ遺品となって子どもや親戚たちの重荷になりかねない。また、家の中にある物だけでなく、家自体が片付けの最大の案件になってしまう場合もある。片付けの進め方や遺品整理の事情などを調べてみると……。

■3年かけても片付かない?

 「家の片付けは大変です。3カ月で終われば早い方。中には3年かけても片付かないという相談もあります。かなりのストレスですね」。講師の言葉に30人以上集まった参加者たちがうなずく。ニチリョクが運営する葬儀会場「ラステル新横浜」(横浜市港北区)で開かれた生前整理のセミナーのひとこまだ。
 講師を務めたのはリリーフ(兵庫県西宮市)の古本真一郎氏。同社は、関西・東海・関東の3地域で年間1200件の生前整理・遺品整理を手掛ける。映像なども用いた約90分のセミナーでは「2階建てで110平方メートルぐらいの家だが、片付けはいくらぐらいかかるのか?」「ひと部屋だけでもお願いすることはできるの?」といった質問が寄せられた。終了後、家路につく参加者からは「うちも荷物が多くって」「そうなのよ。特に服がね」などとぼやく声も聞こえた。
 終活をテーマにしたセミナーやイベントで片付けについて取り上げる機会が増えている。親が亡くなった後の遺品整理や存命中に物を減らしておく生前整理が主だ。書店にいけば関連の本が多数並び、テレビでも情報番組などで家の片付けを取り上げることが増えている。従来は家族が担ってきたこうした片付けだが、核家族化の進展で、頼める人、一緒にやってくれる人が近くにいないケースが増えた。放っておけば、子ども世代や親戚などの負担になる。自分の家であれ、親の家であれ、何とかしたいと考えている人は少なくない。

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最終更新:8/5(土) 7:47
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