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ダルビッシュがトレード要員になった理由 メジャー6年目の正念場

8/5(土) 7:00配信

文春オンライン

「メジャー6年目、ここが正念場です」

 ベテランの野球記者がこう評するのは、ダルビッシュ有投手(30)。所属先のテキサス・レンジャーズが、7月末まで可能な交換トレードで放出する方針を固めたと大リーグの公式サイトが伝えたのは、7月27日のこと。そして7月31日、ドジャースへのトレード移籍が決まった。

 大リーグでは、この時期にプレーオフ進出を狙える位置にいるチームは即戦力補強のトレードを行う。相手はプレーオフ進出が難しい状況のチームで、こうしたチームは来季を見据えて高年俸のベテラン選手を放出し、若手の有望選手を得ようとする。

 

 なぜダルビッシュが放出候補になったのか?

 現在のダルビッシュの年俸は約12億1000万円。ヤンキースの田中将大投手の約24億3000万円と比べると、安い、という印象だ。

「ダルビッシュは今季が6年契約の最終年。再契約となれば代理人は、少なくとも20億円程度の年俸を求めるでしょう。レンジャーズ側も、それは織り込み済み。そのうえで、今のダルビッシュにその価値はない、と判断したのだと思います」(同前)

 確かに今季のダルビッシュは6勝9敗、防御率は4.01(7月30日時点)と冴えない。トレード候補として名前が出る前日26日のマーリンズ戦では3回3分の2でノックアウトされ、自己ワーストの10失点を喫した。

「トレード話にマーリンズ戦のピッチングが影響したのも否めません。調子が良いときと悪いときの差が激しく、首脳陣からすれば、使い方が難しい。関係者は現在の彼の実力を慎重に見極めている」

 こう語るスポーツ紙デスクは「全ては今季の今後のパフォーマンス次第」という。

「一昨年の肘の手術後、成績は低下しています。評価を覆すには8月以降、チームのプレーオフ進出に貢献する働きが必要です」

 昨年の同時期、カブスはヤンキースから抑えのチャップマン投手を獲得し、彼の活躍もあってワールドシリーズを制覇。その後、ヤンキースはチャップマンを取り戻した。

 ダルビッシュの“復活劇”を期待したい。

「週刊文春」編集部

最終更新:8/5(土) 11:06
文春オンライン

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