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パブリッシャーのスナチャ離れ、インスタへの移行が加速

8/5(土) 8:10配信

DIGIDAY[日本版]

ハースト(Hearst)のデジタルメディア担当シニアバイスプレジデント兼編集長であるケイト・ルイス氏は、インスタグラムにおける同社のデータをスラスラとそらんじることができる。同社のブランドのうち、フォロワーが100万を超えるのは半数。女性ファッション誌ハーパーズバザー(Harper’s Bazaar)は300万フォロワーだ。だが、Snapchatのディスカバー(Discover)以外のアカウントの話になると、ルイス氏の歯切れは悪い。「ディスカバーのフォロワー数は膨大だが、Snapchatの個別アカウントのフォロワー数はインスタグラムには及ばない。具体的なフォロワー数は知らない」。

プラットフォームの世界の栄枯盛衰は激しい。2年前、Snapshotで競争率の高いディスカバー枠を獲得できなかったパブリッシャー各社は、先を争うように個別アカウントを取得し、ミレニアル世代とのリアルで個人的なつながりの構築に励んだ。当時は、1日に複数回の投稿も珍しくなかった。

だがいまや、Snapchatの親会社はユーザー数の維持・増加の雲行きが怪しくなり、それが株価下落にも表れている。一方、Facebookを親会社にもつインスタグラムは、Snapchatをマネた機能を次々に実装している。パブリッシャーはこうした取り組みを評価し、すでに多くがインスタグラムに軸足を移した。

静観するパブリッシャー

ハーストなど、ディスカバーにチャンネルを持っているパブリッシャーは依然としてSnapchatを重視している。厳選されたコンテンツが揃った環境で若いオーディエンスに発信し、ジャーナリズムを収益化する方法と考えているのだ。ディスカバーは現在、米国版では40チャンネルあり、ハースト傘下のブランドは複数の枠を有している。

「パブリッシャーにとって重要なのは、両方のプラットフォームでオーディエンスリーチを最大化し、単一プラットフォームへの依存リスクを軽減することだ」と語るのは、コンデナスト(Conde Nast)デジタルGM、マット・スターカー氏。コンデナスト傘下のブランドでは、ヴォーグ(Vogue)、GQ、ワイアード(Wired)、セルフ(Self)がディスカバーで配信を行っている。「Snapchatとインスタグラムは、いずれも購読者・フォロワーの母数が大きく、増加傾向にある」。

だが、ディスカバー以外の個別アカウントは、個人ユーザーが友人とメッセージのやりとりをすることを想定しており、パブリッシャーが多数のユーザーに向けて配信するためのものではない。アプリの核心であるメッセージ機能と、パブリッシャーのコンテンツをきっちり分けるというSnapchatの戦略は、ユーザー体験の質を保つのには有効だ。しかし、限られたリソースを数多くのプラットフォームに振り分けなくてはならないパブリッシャーからすると、Snapchatの費用対効果はいまひとつとなる。そのうえ、インスタグラムの米国以外での成長率はSnapchatを上回っており、一部のパブリッシャーは海外オーディエンスの知名度アップに、この勢いを利用することを検討しているという。

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