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【派遣女子・更新なし】母子家庭から有名大学に進学。ジャーナリストを志すも、母の介護のために派遣へ

8/5(土) 13:01配信

Suits-woman.jp

パートやアルバイトというような非正規雇用が増え続けている現代。いわゆるフリーターと呼ばれているアルバイトやパート以外に、女性に多いのが派遣社員という働き方。「派遣社員」とは、派遣会社が雇用主となり、派遣先に就業に行く契約となり派遣先となる職種や業種もバラバラです。そのため、思ってもいないトラブルも起きがち。

自ら望んで正社員ではなく、非正規雇用を選んでいる場合もありますが、だいたいは正社員の職に就けなかったため仕方なくというケース。しかし、派遣社員のままずるずると30代、40代を迎えている女性も少なくありません。

出られるようで、出られない派遣スパイラル。派遣から正社員へとステップアップできずに、ずるずると職場を渡り歩いている「Tightrope walking(綱渡り)」ならぬ「Tightrope working」と言える派遣女子たち。「どうして正社員になれないのか」「派遣社員を選んでいるのか」を、彼女たちの証言から検証していこうと思います。

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今回は、都内で派遣社員として働いている大木晴美さん(仮名・27歳)にお話を伺いました。晴美さんは肩までのワンレングスのボブに、眉毛を描いただけの簡単メイクなので、顔色が悪く、不健康そうな印象でした。薄手のボーダーカットソーに、ロング丈のカーデ、色落ちしたスキニーデニムを合わせていました。

「本当は、もう少しメイクしたり、ネイルもやっていた時期もあったんですよ」

自宅には、58歳になる母がいます。

「母が心筋梗塞で倒れてから、色々と生活が変わりましたね」

彼女は神奈川県の横浜市で生まれました。繁華街にもアクセスのよい住宅街で、幼少期を過ごします。

「父はメーカーで営業職のサラリーマンで、母は看護師でした。私が小学校に上がるくらいで、逗子へ引っ越したんですよ。父が脱サラして、飲食店を始めたんです」

家族に異変が起きたのは、父親の転職がきっかけでした。

「父が休日に趣味でキャンピングカーを使ったケータリングキッチンの店で、料理をふるまったりしていたんです。それが評判がよかったみたいで、本格的にやろうって思ったみたいです」

“海がある地域でのんびり暮らしたい”という父の希望で、海の幸を使った和食を中心としたカフェを始めます。

「最初の1年はずっと赤字で。貯金を食いつぶしていたと母から聞いています。あまり人通りがない場所だったんで、集客自体がよくなかったんです」

忙しい母の代わりに、父と過ごす時間が増えていきます。

「反対に父が主夫のような形で家にいることが多くなり、母が勤務先の病院を変えて、夜勤で働くようになっていましたね」

家の中は、いつも重苦しい空気が漂っていたといいます。

「なんとなく、夫婦仲がよくないのは気が付いていたんです。中三の時に“高校受験が終わったら、離婚するから”と母から言われました」

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最終更新:8/5(土) 13:01
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