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高木ブーも実践、運転免許返納のススメ “婚活サービス入会金タダ”の特典も

8/5(土) 8:00配信

デイリー新潮

〈91歳 逆走し衝突死 対向車の女性けが〉(5月11日付読売新聞)

〈車逆走正面衝突 78歳の男性死亡〉(同月18日付毎日新聞)

 連日、高齢ドライバーによる自動車事故が紙面を飾っている。超高齢社会に突入している現在、体力、判断力の衰えにより、高齢者が運転する車が「狂気の暴走車」と化していることから、目を背けることはできないのが現実だ。事実、さる6月13日に閣議決定された今年の「交通安全白書」では、〈高齢者に係る交通事故防止〉という特集が組まれたほど。つまり、昨日まで善良なる一市民だった高齢者が、ハンドルを握った瞬間、「殺人予備軍」の一員になってしまう時代なのである。それはデータが物語っており、

「昨年の自動車死亡事故において、75歳以上の高齢ドライバーが起こした事故が全体に占める割合は13・5%でした。10年前の7・4%から倍増近い数字になっています」(警察庁関係者)

 哀しいかな、犯罪者になりたくなければ、高齢者は愛するマイカーに近寄らないほうが賢明という状況になっているのである。

 こうした事態を受けて6月30日、高齢者には自動ブレーキなどを搭載した車に限っての運転を認める「限定条件付き免許」の付与を検討する案が、警察庁などの会議でまとめられたが、実現性はまだまだ闇の中。そこで目下、「推奨」されているのが免許の自主返納だ。免許を返してしまえば車を運転しようもなく、すなわち殺人者になってしまう危険性を未然に防げるというわけである。

高木ブーが語る

 しかし、いくら殺人ドライバーになりたくないからとはいえ、自分で運転できないのは不便なのに加え、18歳で取得し、半世紀前後携帯してきた「相棒」である免許を返納するなど到底無理と仰(おっしゃ)る方に、まずは返納実践者の声に耳を傾けていただくことにしよう。

「もともと、来年3月に免許更新を迎えるので、そこで更新するのを止めてそのまま免許を放棄しようと考えていたんだけど、娘に返納を勧められてね」

 こう話すのは、今年3月に免許を自主返納したザ・ドリフターズの高木ブーさん(84)だ。

「最近、高齢ドライバーの事故をニュースで目にする機会が増えていたし、僕の家の前の通りは小学校に面していて、娘に『ここで事故を起こしたら大変なことになるよ』と言われてたんだ。考えてみれば、50年も芸能生活を送ってきて、運転事故で引退なんてのは確かにヤだ。ドリフターズの名前にも傷がついちゃうし。自分だけではなかなか踏ん切れないものだけど、やっぱり家族に言われて真剣に考えたね」

 メルセデス・ベンツ日本が販売するコンパクトカー「スマート」が愛車だった高木さんが続ける。

「車は『自分の城』のようなもので、ひとりになれる空間として重要だった。それに、免許は身分証明でもあり、それを失うのは寂しい気もした。だけど、前に進むのは問題なくても、バックして駐車する時に擦(こす)っちゃったり、自分の運転技術が衰えていたのも事実。結局、車の修理代もバカにならないんだよね。それに、自主返納すると、免許の代わりに『運転経歴証明書』がもらえるんだよ。これは身分証明にも使える上に、見た目が免許証と全く同じで洒落ているんだ」

 一方でもちろん、免許返納のデメリットもある。

「タクシーに乗らなきゃいけないのも面倒だし、義理の息子が車に乗せてくれるけど、いちいち頼むのも気が引ける。でも、仕事場に家族が送ってくれるようになって、そこに中学1年の孫が同乗して触れ合いが増えたり、なにより家族が安心してくれている。だから、免許を自主返納したことは全く後悔してないね。あと、あまり知られてないけど、自主返納するといろいろな特典もあるんだ。僕も知らなかったんだけどさ」(同)

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最終更新:8/5(土) 8:00
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