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28歳の窪田正孝がなぜ高校生役? TV局と芸能界の裏事情

8/6(日) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 窪田正孝が主演ドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)で高校生役を演じていることが話題を呼んでいる。窪田の年齢は28歳。30代目前の彼がまさかの高校生役を演じた背景には、昨今のテレビ業界、芸能界を取り巻くさまざまな事情があるようで…。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんがその背景に鋭く迫る。

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「エッ? 窪田くんが高校生役?」と思った人は相当多かったようで、放送前からネット上には「コスプレでしょ」「(相手役の17歳)永野芽郁と11歳差はヤバすぎ」などのツッコミが飛び交っていました。

 しかし、放送がはじまってみると、笑ったときに目尻のシワが目立つなど多少の違和感こそあったものの、持ち前の繊細な演技で見事にカバー。20歳の新田真剣佑さん、21歳の葉山奨之さん、24歳の間宮祥太朗さん、17歳の永野芽郁さん、21歳の岡崎紗絵さんと同じ高校2年生として物語に溶け込み、“無責任で未熟でエッチな男の子”を好演しています。

 ただ、今回はたまたま窪田さんの演技力と童顔でカバーできましたが、「なぜ28歳の俳優が高校生を演じなければいけないのか?」という問題は棚上げになったまま。問題の背景には、テレビ局と芸能事務所が抱える構造的で根深い事情があるのです。

◆「朝ドラ出演」が民放主演の基準に

 まずテレビ局の事情から。昨今、ネットやスマホの普及で、テレビ番組視聴者の年齢層がグッと上がりました。特に、視聴率につながる「テレビ番組をリアルタイムで見る」視聴者は中高年層がメインとなり、知名度で劣る若手俳優には不利な状況となっています。

 実際、今年プライムタイム(19~23時)のドラマで主演を務めた10~20代俳優は、今作の窪田正孝さん、『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ系)の福士蒼汰さん、『視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ系)の松坂桃李さんだけ。3人とも「朝ドラ出演で知名度を上げた」という経歴を持つだけに、現在の民放連ドラが「中高年層に知られていない10~20代俳優を主演に起用しない」という方針であることが分かります。

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