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櫨まどかの活躍だけが光明。 「これがなでしこ!」という攻撃の軸を作れ

8/6(日) 9:40配信

webスポルティーバ

なでしこジャパンがブラジル、オーストラリア、アメリカと対戦したトーナメント・オブ・ネイションズが3日(日本時間4日)に全日程を終了し、日本は1分2敗の3位に終わった。

【写真】指揮官から高評価を受ける2試合2得点の籾木結花

 最終戦となったアメリカ戦の前に行なわれた試合で、オーストラリアが6-1でブラジルを圧勝し、アメリカはすでに優勝を逃していたが2万3千人を超える観衆の前で、そのモチベーションが冷めることは一切なかった。

 立ち上がり15分の猛攻――アメリカと対峙するとき、日本が最初に越えなければならない壁である。フルパワーで先制攻撃を仕掛けてくるアメリカのスタイルは今回も健在していた。アメリカ遠征の集大成とすべく、ベストメンバーで臨んだ日本だったが、抑え切ることができなかった。

 それもそのはず、ピッチに立つ半数以上がアメリカとは初対戦となる。一糸乱れぬ統一感を持てというのは無理な話。それでも何とか食らいついていたが、12分、ロングフィードを受けたクリスティン・プレスが中へ送るとメーガン・ラピノーが鮫島彩(INAC神戸)をフェイントで振り切り先制ゴールを奪われた。

 とはいえ、失点は折り込み済みのところでもあった。日本も阪口夢穂(日テレ・ベレーザ)から緩急をつけた縦パスが配給され、34分には押し出したボールを田中美南(日テレ・ベレーザ)がワンタッチでGKをかわしてシュートに持ち込む。これはジュリー・アーツに掻き出されてしまうが、惜しい場面だった。

 日本はこの後、60分に宇津木瑠美(シアトル)と北川ひかる(浦和L)の間を崩され、80分には左サイドからの攻撃で2点を失うのだが、そのいずれも途中交代で入ったテイラー・スミスのアシストによるものだった。そのスルーパスを目の当たりにした阪口が「驚愕だった」とこぼすほど、精度の高いボールではあったが、一方で日本が走り込む選手を見逃したり、ボールに行くのか、人に行くのかなど、守備の曖昧さが引き起こした失点でもあった。

 終始縦への展開を意識していた阪口。前の2試合と比べれば、その点では確かに攻撃の推進力は向上した。「最後のところの崩しのアイデアがないことを痛感しました。縦への意識は表現できたところもあったけど、結果0-3ですから。負けたら意味ないです」(阪口)

 大舞台でアメリカと何度も戦ってきた阪口が感じる”差”は、若手よりもある意味大きいのだろう。ボールの奪われ方のマズさからの失点も、「いつも同じことを繰り返している」とこれまでにない厳しい表情を見せた。

 そんな阪口が唯一可能性を口にしたのが櫨(はじ)まどか(伊賀FC)の存在だった。今回初招集された遅咲きの29歳。アメリカに入ってからは、紅白戦で阪口とボランチを組むこともあった。第2戦の残り11分でピッチに投入された際は、右サイドハーフでの起用。そしてアメリカ戦で櫨が掴んだのは、スタメン2トップの一角だった。かねてより高倉麻子監督が試したかったポジションだ。

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