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ツアー優勝の杉田祐一に聞く。「シード獲得へ、年末までが勝負です」

8/6(日) 14:01配信

webスポルティーバ

 日本男子3人目となるATPワールドテニスツアーの初優勝を成し遂げたプロテニスプレーヤー・杉田祐一が、スポルティーバの独占インタビューに応じてくれた。

【写真】杉田祐一はウインブルドンの舞台でも臆することなく戦った

 取材当日の杉田はコートでのテニスウエア姿とは違い、整髪料で髪の毛をきちんとなでつけて、グレーのジャケットを着用し、”28歳の青年らしい”いで立ちで現れた。

 少し疲れ気味だった杉田は、大会現場で知っている筆者の顔を見つけると、少しホッとしたのかリラックスする素振りを見せて周囲を笑わせた。そして、いつもと変わらない、杉田の特徴でもある少し高めのよく通る声で話し始めた。


――ATP250レベルのアンタルヤ大会(6月25日~7月1日、トルコ)の決勝で、アドリアン・マナリノ(62位、大会時以下同、フランス)を6-1、7-6(4)で破って、ツアー初優勝を決めた時の気持ちはどうでしたか?

杉田 正直、”決勝前”の方が実感していたというか……。準決勝が終わって翌朝起きて、「俺、今日ATPの決勝なのか」と思った時に、すごいうれしかったです。決勝は17時半開始で、戦うまですごい時間があったので、その時にここまで来たのかと――。(気温44度の酷暑のなかで行なわれた)試合は暑すぎて、「終わった~」という解放感の方が大きくて(笑)。

――アンタルヤ大会の初代チャンピオンとなり、表彰式でトロフィーを手にした時の感想は?

杉田 うれしいっすよね~(そばに置かれたトロフィーを触りながら)。大会のセレモニーも盛り上がって、もらう時はワクワクでした。(スピーチで)感謝だけはちゃんと伝えたいなと思って、この大会が続いていくことを願っていること、関係者へのお礼を言いました。

――杉田さんは2006年10月にプロ転向。プロ11年目、28歳で勝ち取ったことについての感じるところは?

杉田 本当にいい時期だなと思っています。ここからツアーに定着して、ランキングを上げたいと思った時に、やっぱり何かひとつ大きなものを持っているかいないかでは、まったく違います。本当にいい形でインパクトを与えられたかなと思っています。

――アンタルヤ大会を振り返って、ターニングポイントとなった試合はありますか?

杉田 ダビド・フェレール戦(39位、スペイン)でしょうね(2回戦 6-3、3-6、7-6(2))。ファイナルセットのタイブレークで勝負がつきましたし、どっちが勝ってもおかしくない状態のなかで、僕が主導権を握れていた。「しっかりと自分のプレーができれば、この大会、優勝できるチャンスはあるのかな」と、あの勝利で思いました。

――フェレールは身長175cmと小柄ですけど(杉田の身長は173cm)、ツアーでも屈指のフットワーク力とストローク力があって、粘り強い選手です。勝つ自信は、試合前からあったのですか。
※35歳のフェレールは、長年ツアーの最前線で活躍するトップ選手。ATPランキング自己最高3位。2013年の全仏オープン準優勝。2007年のマスターズカップ準優勝を果たしている

杉田 もし勝つことができたら、という思いはありました。僕のモデル(お手本)のような選手で、身長が高くないし、走り回って、ポイントを取るタイプ。彼のテニスは非常に参考になる部分が多かったです。

――杉田さんのATPツアー優勝は、日本男子プロテニス選手として、松岡修造さん、錦織圭選手に次ぐ3人目の快挙となりました。この偉業についてはどう思いますか。

杉田 本当に長い間、日本人のツアー優勝は達成されていなかったなかで、年下の圭がガッと行きましたけど、その後にまた続く人がいなかった。タイトルを取れたことは、本当に大きな意味があると思います。

特に(錦織のように海外テニス留学をせずに)僕は日本で育ったので、そういった環境で、ツアーでチャンピオンになれたということは、僕自身、伝えられることが何かあるんじゃないかなかと。もちろん、ここで終わってしまっては絶対いけないと思っていますし、これからツアーに定着するようになったら、とても大きな意味があると思ってます。

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