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まだ「ペトロビッチの遺産」頼み。浦和レッズは混迷から抜け出せず

8/6(日) 17:30配信

webスポルティーバ

 2017シーズン、王座奪還を目論む浦和レッズ。序盤戦は6勝1敗1分と順調に勝ち点を稼いでいた。ところが第9節で大宮アルディージャに敗れて以来、3勝8敗1分と失速。とりわけ、失点がかさんだ。12試合で27失点、守りは破綻したに近かった。

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「攻撃練習ばかりで守備練習をしない」

 批判的な論調がチームを取り巻くようになる。その結果、就任6年目のミハイロ・ペトロビッチ監督は解任。堀孝史コーチが監督に昇格することになった。

「準備の時間は短かったですが、守備の意識をもう一度、植え付けようとしました」

 堀監督は初陣となった大宮戦後に語った。だがこの試合も2失点を喫して勝ちきれていない。順位は8位に低迷したまま。試合翌日には、関根貴大がドイツ2部、インゴルシュタット移籍を発表。サイドで攻撃の渦を作っていた新鋭MFも欠くことになった。

 はたして、浦和は混迷から抜け出せるのか?

 8月5日、J1第20節。浦和はホームの埼玉スタジアムに大宮を迎え、「埼玉ダービー」を戦っている。

「監督交代後の1~2試合はチームの調子が浮上する」

 それは欧州で語られるフットボールの定説だが、単純な理屈である。出場機会に恵まれなかったサブ組の士気はいやがうえにも高まるし、先発組は尻に火がつく。監督交代はカンフル剤。一時的な効果は出る。浦和は勝利することで、勢いを味方にしたかったはずだ。

 試合序盤は大宮が前からプレスをはめ、浦和に自由を与えなかった。5-4-1の布陣の中盤はスクエアで、マンツーマンに近いプレス。これを外されると、リトリートしてブロックを作る。この戦い方が15分くらいまでは功を奏していた。

 ただ、次第に浦和はチーム力の差を見せつけ、大宮のラインをずるずると下げさせる。

「サイドから崩していって中へ」(浦和・関根)

 ペトロビッチ監督の作り上げた”サイドから万力で締め上げるような”攻撃を展開する。シーズン2度目の先発出場になったズラタンは積極的にシュートを放ち、高さ、強さで大宮DFを手こずらせる。左サイドでは、同じく出場機会の乏しかった菊池大介が躍動。チームに幅を与え、チャンスを広げた。

 そして26分だった。押し込んだ後、大宮DFのハンドを誘発。これで獲得したPKを興梠慎三が落ち着いて流し込んだ。

 先制した浦和は横綱相撲を見せた。後半も守備の綻びは見えない。大宮が3-5-2と前がかりになって、中盤をアンカーにして攻め手を増やしてきても、きっちりといなしていた。

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