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ギラついた顔つきに進化したトヨタ『ノアHV Si』の乗り心地は?

8/6(日) 11:02配信

@DIME

今や日本を代表するファミリーカーと言っていい5ナンバーサイズのボディーを基本としたボックス型ミニバンの定番的モデルがトヨタ・ヴォクシー&ノア(エアログレードは3ナンバー)。

【写真】ギラついた顔つきに進化したトヨタ『ノアHV Si』の乗り心地は?

そのヴォクシー&ノアが2014年1月のデビュー以来、およそ3年半ぶりにマイナーチェンジを行った。

ここでは迫力ある悪顔!?の若者向けヴォクシーに対してファミリー向けの高級感ある顔つきが売りだったはずのノアのHV Siグレードに試乗したが、顔つきは以前のヴォクシーにも負けない、鏡面メッキを多用しギラついた押し出し感あるものに大変身。何しろフロントグリルの前に立てば、メイクができそうな鏡張りそのものなのである。

そしてこのエアログレードは「ハ」の字をテーマにした台形スタイルを強調しているのだからアグレッシブ!インテリアもこれまでの穏やかなトーンを改め、ブラック基調とし、ピアノブラックの加飾で質感が向上。これまでなかった、しかしライバルにあった助手席シートバックテーブル、スマホの充電に使えるUSB電源、1列目席センターコンソールなどを新設定。

と、よくあるマイナーチェンジではここまでで完結。しかし今度のヴォクシー&ノアは違う。ロードノイズの侵入を遮断するフロントドアのシール材を追加したほか、空力パーツの付加、ボディー剛性の向上、足回りの改良にまで手が入っているのである。そう、快適性、静粛性、乗り心地、操縦安定性の領域にまで踏み込んだマイナーチェンジというわけだ(燃費性能は不変)。

もちろん先進安全運転支援機能の追加も目玉。が、付いたのは「トヨタセーフティセンスC」というもっともベーシックな内容のもの。上級の「トヨタセーフティセンスP」に加わる全車速域追従型クルーズコントロール(レーダークルーズコントロール)、ブラインドスポットモニターなどが用意されないのが残念。Pを採用するのはフルモデルチェンジのタイミングになりそうだ(エスティマのビッグチェンジ時もCだった)。

とはいえ、プリウスαから譲り受けた1.8Lエンジン+2モーターを採用し、大径16インチタイヤを履くHV Siを走らせてみれば、先に触れたマイナーチェンジの内容の効果は明らか。走り出して前席でまず実感できるのが、車内に侵入するロードノイズの低減。試乗日は一瞬、ゲリラ豪雨に見舞われたが、ドア回りから入ってくる水しぶき音は最小限。フロントドアのシール材追加効果は、マイナーチェンジ前のモデルのユーザーなら特に分かりやすいかも知れない。

16インチタイヤを履く乗り心地は依然、硬めではあるものの、ボディー剛性の向上、足回り(ダンパー)の改良で足がよく動くようになり、乗り味はより上質なタッチに改善されていた。

が、ファミリーミニバンとして全列の乗り心地にこだわるなら、非エアロ系の15インチタイヤを履くX、Gグレード(ヴォクシーはX、V)がお薦めだ。路面の突起、うねり、高速道路の継ぎ目などを乗り越えたときの足回りのスムーズさ、乗り心地のまろやかさ&ショック(突き上げ)の少なさはマイナーチェンジ前よりさらに洗練され、快適度向上の度合いはエアログレードの16インチタイヤ装着車をグーンと凌ぐからである。

ちなみにノアHV Siの実燃費は真夏、気温28~33度C、エアコン24.5度Cオート(2/3列目席エアコン吹き出し口完備)、高速走行70%で20.3km/Lと、このクラスのミニバンとして極めて優秀だった。この数値はクラス最高・最強と言っていい。

ヴォクシー&ノアには2Lのガソリン車も用意されるが、80km/hあたりまでの加速性能はHVと同等。それ以上の速度域、高速追い越し加速、登坂路ではガソリン車が優位。上記のHVと同条件で13.0km/Lの燃費性能はともかく、全域での速さならガソリン車となる。

HVとガソリン車の価格差はノアGグレード比較で約39万円。それでもHVを薦めたいのは、G、Xグレードに車内で家電が使える100V/1500Wコンセントをオプション装着(43200円)できるから。災害時には電源車として機能し、例えばペットとのドライブ中、大自然の中などでコーヒーメーカーや簡易電子レンジが使え、車内が“どこでもカフェ”になる楽しさ、便利さがあるからだ。

文/青山尚暉

@DIME編集部

最終更新:8/6(日) 11:02
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