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宿敵のストライカーとして帰還した大久保へ、川崎から“餞別”のブーイング 「嬉しかったよ」

8/6(日) 18:46配信

Football ZONE web

30回目となる「多摩川クラシコ」は1-1のドロー

 後半31分、背番号「13」がタッチライン際に立った時、スタジアムからは微かな拍手と盛大なブーイングが送られた。移籍後、大久保嘉人は初めて敵として等々力陸上競技場のピッチに足を踏み入れた。

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 FC東京は5日、J1第20節で川崎フロンターレとの「多摩川クラシコ」を迎え、1-1と引き分けた。大久保はJ1第16節ジュビロ磐田戦で右足首を負傷してから、約1カ月半ぶりの出場を果たした。その相手が、奇しくも古巣の川崎だった。

「あー、疲れましたね」

 開口一番、大久保らしい感想が飛び出た。約15分間のみの出場となったが、それでもペナルティーエリア手前からの強烈なミドルシュート、左サイドからのクロスにヘディングで合わせるなど、川崎ゴールを脅かし、持ち前の迫力を随所で示した。

「まあまあ良かったんじゃないですかね。最後それなりにやれたから。もうちょっとプレー中で、考える時間がほしいけどね」と、本人も復帰戦でのプレーに一定の満足感を得ているようだった

 そして、記者に古巣サポーターから送られたブーイングについて尋ねられると、大久保はニヤッと笑みを浮かべた。

「認めてくれたってことだから」

「嬉しかったよ。その前は拍手だったからね。(敵として)認めてくれたってことだから」

 今季最初の「多摩川クラシコ」は3月18日に味の素スタジムで行われたが、FC東京へ加わった大久保に対し、川崎のサポーターは万雷の拍手を送った。そして3-0でFC東京が勝利したその試合で、運命の悪戯なのか、大久保は古巣相手に移籍後初ゴールを決めていた。

 そしてこの日、大久保がピッチに立つと、川崎サポーターからはわずかな拍手、そして盛大な大ブーイングが送られる。それは大久保を、ライバル関係にあるFC東京のストライカーとして認める、古巣からの“餞別”と言えた。

 一方で大久保も前半、ベンチからテンポ良くパスがつながる川崎のサッカーを眺め、「いやー、やっぱ楽しいなーって思いながら見てたね。俺だったら、このスペースに入るなーとか考えたり。何本もそこにボールが入ってたからね」と率直な思いを口にした。いつでも自分に素直な背番号「13」は、古巣に対して抱く愛情も隠そうとはしなかった。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

最終更新:8/6(日) 18:46
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