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ギリシャ神話に登場する幻のお酒「ネクタル」を会津の酒蔵がクラウドファンディングで再現したって本当!?

8/6(日) 14:30配信

@DIME

ギリシャ神話に「ネクタル」という酒が出てくる。神々が飲む生命の酒だ。

宗教上の神話の内容だから、具体的な製法などは残っているはずもない。もしかしたら未だ地中に眠る粘土板に、ネクタルの作り方が線文字Bで書かれているのかもしれないが、いずれにせよ現時点ではその全容を想像に頼るしかない。

しかしそれでも、幻の酒ネクタルを21世紀に蘇らせようという動きがある。

■キーワードは「リンゴ」と「蜂蜜」

西洋文化に欠かせない食品を挙げるとしたら、「リンゴ」と「蜂蜜」だ。

別に、某レトルトカレーの話をしているのではない。古代ギリシャ文化が繁栄していた時代から、このふたつは「神聖な食べ物」として崇められていた。ネクタルも蜂蜜から作った酒ではないかといわれている。

クラウドファンディングサービス『Makuake』に登場した『NektaR.jp』は、日本国内の酒蔵で製造された「現代のネクタル」である。

蜂蜜を使用した酒、というのは日本においてはマイナーな存在と言ってもいい。実際、そのような製品を作る酒蔵は極めて少ない。だが、まったくないというわけでもない。福島県喜多方市に所在する『峰の雪酒造』は、蜂蜜酒『会津ミード』で知られた酒蔵。地元の養蜂場と連携しているという。

NektaR.jpは、峰の雪酒造が製造を手がけたものである。だからこそ製品名に「.jp」とあるわけだが、それと同時にこの蜂蜜酒は「会津製」と表現することもできる。

■会津人の心意気

会津人は「保守的なベンチャー精神」の持ち主である。

矛盾した言い方だろうか?

会津の人々は先祖代々受け継いできた心構えを、決して他人に売り渡すことはない。それは自らの命よりも重い誇りである。150年前の戊辰戦争で会津側があれだけの粘りを見せたのは、やはり誇りがあったからだ。

一方で、時代の転換を読み取り新しい事業に着手する意欲が旺盛である。誰もやったことのない分野に踏み込み、勇気ひとつで道を切り開く。戊辰戦争後の会津からは数々の事業家や学校設立者が誕生したが、それは会津人の精神あってこそのものだ。

日本ではほとんど例のない蜂蜜酒の製造。だが、「ほとんど例がない」からこそ敢えて挑戦するという心意気はまさに「会津魂」である。

■今年冬頃に発送予定

さて、蜂蜜の製造には花が欠かせない。蜂がどの花から蜜を取るかで、のちのちの蜂蜜自体の味が大きく変わる。

NektaR.jpに使われる蜂蜜は、青森県産のリンゴの花から取られたもの。ここでふたつめの「聖なる食品」であるリンゴが出てくる。NektaR.jpの売りは、やはりリンゴと蜂蜜だ。それ故に「青森県産のリンゴの花から作った蜂蜜」というチョイスになったのだろう。

「東北の味」を体感できる酒、それがNektaR.jpなのだ。

この製品は現在、Makuakeのキャンペーンページで資金調達を行っている。375mlのNektaR.jpの出資枠は、3500円から。出資者への発送は、早くて11月下旬頃になるという。

取材・文/澤田真一

@DIME編集部

最終更新:8/6(日) 14:30
@DIME

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