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トヨタも参考にする「日本一の文化祭」 国立高校は「文武3道」で圧倒的人気

8/7(月) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 全国有数の名門公立高校、都立国立高校(東京都国立市)。日本一とも呼ばれる文化祭や「第九演奏会」など行事の盛んな高校でありながら、一橋大学の合格者は全国トップに立つなど進学実績も高めている。日比谷高校、西高校と並ぶ都立高ビッグスリーの一角を担う。1980年には野球部が甲子園出場を果たし、文武両道の都立高としても話題になった。東京・国立の文教地区にある国立高校を訪ねた。

■トヨタグループからメール

 「トヨタ自動車グループの方もうちの文化祭に興味があるといってくださいました。文化祭の資料をホームページで探し出したようで、メールをいただきました。組織のつくり方とかの参考になるみたいです」。国高の岸田裕二校長はこう話す。9月9~10日に開催予定の文化祭には1万人以上が来場するが、トヨタグループなどの企業からも注目を集めているという。
 この文化祭の最大の目玉は3年生のクラス演劇。1学年は定員320人で8クラス編成だが、原則全員が参加する。仕切るのはすべて生徒、国高は3年間のクラス持ち上がり制であるため団結力が強い。今年は8つの演目のうち2つがオリジナルの原作だ。ほかの6演目も東野圭吾氏の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」、石田衣良氏の「アキハバラ@DEEP」などを原作にして、自らの脚本・演出で演じる。各教室に独自の舞台もつくる。
 演劇経験のある生徒は、ほとんどいない素人集団だ。このため先輩から引き継がれた分厚いノウハウ本がある。演劇のポイント、カネのかからない舞台の作り方、20年余りの知恵が詰まっている。文化祭は一つのプロジェクトのように進む。10以上の委員会をつくり、合同委員会を適宜開いて、文化祭に備える。「トヨタさんとか、企業が注目したのは、素人集団が短期間に組織を整え、プロジェクトを成功に導くからでないでしょうか」(岸田校長)という。
 国高生は4月に演目を決め、7~8月に「声出し」「台本の読み合わせ」など稽古を繰り返し、9月に披露する。本格的な練習は2カ月程度だが、受験生にとって勝負の夏休みの日中には塾や予備校に行く暇がない。

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最終更新:8/7(月) 7:47
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