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死ぬまでに実現したい夢を書き出すと、「今ここ」の感覚が180度変わる<一秒宝>

8/7(月) 6:01配信

幻冬舎plus

小栗 成男

 「一日=24時間」は誰にも平等なのに、「仕事も趣味も多彩に楽しんで充実した人生を送っている人」と「そうでない人」がいます。この差はどこから生まれるのでしょうか? 

 自動車販売会社の経営者にして、多くの著作を出し、ミス・ユニバース・ジャパンのビューティキャンプ特別講師など、マルチに活躍する小栗成男さんは、「一秒の使い方を変えるだけで人生は有意義なものに変わる」と主張します。著書『一秒宝 (いちびょうほう)「嫌なこと」をやめたら、結果を出す時間が増えていく』から、時間密度を高めて人生を楽しむメソッドを紹介します。

 「今を大切にしよう」とよく言いますが、「今」とはどんな時間を指しているのでしょう。

 「今、八時です」

 八時〇〇分きっかりを指す場合もあれば、八時近辺をざっくりと指すこともあり、曖昧(あいまい)です。

 「今、考えています」

 これにも悩まされます。あと数秒待てば答えが返ってくるのか、一時間待たないといけないのか、あるいは今日は答えが出ないのか。

 このように、まさにこの一瞬を指すこともあれば、現在進行中の時間をアバウトに意味することもある。「今」という概念そのものが抽象的なうえに、人によってそれぞれ感覚が違うので、「今」はなかなか現実的なものとしてつかめません。

 それだけに、「今を大切にする」の「今」も、どこか茫洋(ぼうよう)とした感じになっているように思えます。

 私はあるとき、「今とは、この一瞬のことだ、この一秒だ」と自分で決めてしまうことにしました。

 きっかけは、「私の一生」とタイトルをつけて、自分の人生について紙に書き出してみたことでした。

 八七歳まで生きると仮定して、過去のいろいろな出来事、将来的に「こうなりたい」「こんなことをしたい」という夢やビジョンを盛りだくさんに書きました。ところが、それはA4の紙に三枚で収まってしまったのです。

 「俺の人生、文字にしたらたったこれだけ?」

 自分としては、けっこう密度の濃い生き方をしていると思っていただけに、ショックでした。

 A4三枚の一生で終わりたくない、もっともっと濃密に生きよう。時間をおろそかにせず、一瞬一瞬を大切にしよう。時間に対する感覚をもっと研ぎ澄ませよう。そう心に決めました。

 そこから、「この一秒を宝物にする」=「一秒宝」(いちびょうほう)という発想が湧いてきたのです。この「一秒宝」はとても大切な言葉なので、商標登録しています。

 一秒という単位の時間を六〇倍したのが一分。

 三六〇〇倍したのが一時間。

 八万六四〇〇倍したのが一日。

 私たちは、毎日八万六四〇〇秒を生きているのです。

 もし一秒に一つのタスクができるとしたら、一時間で三六〇〇のことができてしまいます。そう考えると、一秒という時間の大切さをものすごく意識するようになります。

 以来、私は曖昧な時間表現をしなくなりました。

 「一五秒考えさせて」

 「三分後にそちらに着きます」

 というように、はっきりと時間を刻むようになったのです。

 時間に対する緊張感のようなものが明確に変わりました。


 A4三枚の人生で終わらせないため、
一秒を宝物として生きる。


■小栗 成男
1963年愛知県生まれ。87年3月同志社大学商学部卒業。現在、NTPグループ ネッツトヨタ名古屋株式会社および株式会社トヨタレンタリース名古屋代表取締役社長。自動車販売営業時代に年間180台レベルの販売実績を残し、トヨタ優秀営業スタッフ表彰を受賞するなど「伝説のカリスマディーラー」として活躍する。2014年、名古屋市教育委員会委員に選任。15年7月にはオペラ歌手名「世歌勳(sekai)」を発表し、8月名古屋国際会議場大ホールにて1500人を前にオペラアリアを披露。17年4月2日には世歌勳「Opera Aria The Concert Vol.1」を開催。そのほか、ミス・ユニバース・ジャパンビューティーキャンプ特別講師や、国内外に日本酒の魅力を発信するアンバサダー「酒サムライ」に叙任されるなど多彩な顔を持つ。著書に『オグリズム』(日刊自動車新聞社)、『OGURYTHM』(丸善プラネット)、『型破りに生きる』(PHP研究所)がある。

最終更新:8/7(月) 6:01
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