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プールから社会を変える、障がい者との「共泳」目指して

8/7(月) 13:53配信

オルタナ

夏といえばプール。友人や家族とプールに行く方も多いのではないでしょうか。「知的障がい者や身体障がい者の人たちにも、健常者の人たちと同じようにプールを楽しんでほしい」。そんな思いで、1999年から大阪を拠点に活動を続けるNPOを紹介します。活動開始から18年、当事者たちが感じる「変化」とは──。(JAMMIN=山本 めぐみ)

プールから目指す「共生」社会

NPO法人プール・ボランティア(大阪)は、知的障がい者・身体障がい者や高齢者を対象に、楽しく安全に「水」に親しむことができる社会の実現を目指し、1999年から、有償でマンツーマンのレッスンを行っています。

レッスンに使用するのは、誰もが利用する公営のプール。活動を始めた当初、健常者以外の利用者はおらず、「目障りや」、「障がい者専用プールに行ったらどうや」という非難の声を直接浴びせられることもあったそうです。

「私たちが目指すのは、障がい者も健常者と同じようにプールに行ける社会。批判もあったが、あえて一般のプールを使うことで、『共生』への一歩を生んでいきたいという思いがあった。予期せぬハプニングやトラブルもあるけれど、それも『共生』への第一歩」。そう話すのは、NPO法人プール・ボランティア事務局長の織田智子(おだ・ともこ)さん(51)。

活動から18年が経った今、周囲から聞かれるのは「頑張りや」や「上手になったな!」という声。「地道に続けてきた活動によって、地域の人たちの意識が変わってきたのを感じている」と織田さんは話します。

プールの中の笑顔に魅せられて

「障がい者がプールに入ることは、健常者がプール入る以上にリスクが高い。それでも、『障がい者』という理由で、日頃どうしても監視されることが多くなりがちな彼らが思い切りリラックスできるよう、目を離さず見守りながらも、本人たちが何にも邪魔されずに水中を楽しむ時間を作るようにしている」。レッスンについて、織田さんはそう話します。

最初は怖がったり怯えたりしていた生徒たちも、今ではニコニコと水中を楽しみ、陸上では見せない満面の笑みを見せてくれるのだといいます。

「スタッフも皆、プールが好きでずっと活動を続けているが、嬉しそうに泳ぐ生徒たちの姿を見て、水の持つ力の偉大さを感じる」と織田さん。その笑顔に魅せられて、これまで活動を続けてきたといいます。

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最終更新:8/7(月) 13:53
オルタナ

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