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【さとうみつろうのサラリーマン相談室】クリエイティブな仕事がしたくて今の会社に入ったのに、単純作業ばかりの日々です。

8/7(月) 7:30配信

@DIME

ーー営繕係休憩室。それは、あなたの会社の中にある秘密の扉。会社の中で、あなた以外は誰も知らない秘密の部屋。悩んだら、いつでもおいで。悩みがなくても、遊びにおいで。さぁ、今日もひとりのサラリーマンがその扉のノブに、そっと手を伸ばしたようです。

【今週のサラリーマン相談】

クリエイティブな仕事がしたくて、今の会社に入りました。入社して10年くらいはゼロからモノをつくる担当だったのですが、異動でデジタル部門に。今は情報やデータの管理業務で、朝から晩まで機械的な作業ばかりの日々。全くクリエイティブではなく、誰にでもできそうな勤務に疲れ、1日に3回は会社を辞めたいと思います。
サラリーマン堀口(入社14年目、36歳、メーカー勤務、東京都)

営繕のみつさん(以下、みつさん)「さて、突然ですがここで問題です。チャラーン♪」

サラリーマン堀口(以下、堀口)「ほんと、『突然』ですよね。質問するためにドアをノックしたら、いきなりクイズ番組の解答席に座らされるんですから……」

みつさん「シワが寄れば寄るほど、喜ばれる身体の部位はどこ? はい、シンキングターイム!」

堀口「シワ? シワなんてハリウッド女優だけじゃなくて、日本のおっさんサラリーマンでも嫌ですよね。えーっと……」

みつさん「テレホン、使いますか?」

堀口「何ですか、テレホンって(笑)。電話で誰かにヒントを聞ける権利ってことですか?」

みつさん「はい。テレホンは10回まで使えます」

堀口「10回も使ったら、絶対に正解できるわっ! えーっとじゃあ、そのテレホンとやらを」

発明家のマネしたみつさん「ガチャ。もしもし、ワシじゃよ」

堀口「え? 誰につながるかは選べないんですね? えーっと、あなたは誰ですか?」

発明家のマネしたみつさん「電話ですぞ? どう考えても、エジソンじゃないか」

堀口「電話を発明したのは思いっきりベルさんですけど、そこは目をつぶって、えーっとエジソンさん。シワが寄れば寄るほど、喜ばれる身体の部位ってどこですか?」

みつさん「はい、テレホンタイムしゅーりょー」

堀口「時間制限があったんですか?? これ、何の意味もない電話だったじゃないですか! エジソンさんに、『もしもし、電話を発明したのはベルさんですよ』って伝えただけじゃないですか。ただのイヤミの電話に、向こうも迷惑だ」

みつさん「とある貧乏な発明家がいた。アイデアマンだった彼は、特許を何件も取得して裕福になった。そこで、これまで全部自分でやっていた実験データの記録作業を、雇った従業員にやらせた。そこから1年が経ち、彼はアイデアのスランプに陥ってしまった」

堀口「わかります。クリエイティブな仕事にも、スランプの時期って絶対に来るんですよ。僕もスランプになりかけていたこのタイミングで異動だったので、二重苦です」

みつさん「ところが彼は発明家で、もともと頭が良い。彼は『どうして、アイデアが浮かばなくなったのか』を研究し始めた。すると、脳科学のとある文献にたどり着く。細かく単調な作業が脳にシワを寄せる、と」

堀口「え?」

みつさん「人間の脳は、細かい作業をすればするほど、シワができる。単調な作業の繰り返しであるルーティンワークをやればやるほど、シワが寄る。

 彼は、従業員を解雇した。そして翌年、彼は特許を取得した。その発明は、今でも世界を輝かせているんだよ。

 さて、このストーリーが、君に何を伝えているでしょうか?

 はい、シンキングターイム!! 使いますか? テレホン?」

堀口「使わないっすよ!! そうだったのか、ルーティンワークなんて誰でもできる作業を俺にやらせやがって、なんて思っていたけど……、それはアイデアを生むために必要な作業だったのか」

みつさん「そう。単調な作業が、アイデアを生む。

 この、脳のシワの仕組みは、やりたくない作業が、「やりたいこと」につながっているという良い例なんだよ。

 僕らが生きているこの世界は、二元の世界と呼ばれている。簡単に言えば相対性の世界だ。『した』があるから『うえ』が存在できて、『ひくい』があるから『たかい』が存在できる。

『嫌なこと』がどこにもなかったら、絶対に『今日はうれしいな!』なんて体感できないんだよ」

堀口「そうか、嫌なことが起こった後だから、『うれしい!』って思えますもんね。働いた後のビールは、おいしい。でも、ビールばかりを飲んでいても、おいしくない。嫌な出来事が、僕の日常に『イイコト』を浮き立たせていたんですね……、何てすばらしい仕組みだ!!」

みつさん「ルーティンワークは、確かに『誰にでも』できる業務だろう。こんなのバイト雇えよ! って思うかもしれない。でも、それは『君のため』に絶対に必要な業務だったんだよ。

 さぁ、テレホン使いますか?」

堀口「えっ? いや、もう正解出てますけどっ??」

みつさん「でも、念のためにさ、ほら! はい、出て」

堀口「じゃ、じゃあ……。えーっと、も、もしもーし。」

発明家のマネしたみつさん「ベ、ベルだったのかぁ……。無念じゃぁ……」

【今週のみつさんの智慧】

細かいルーティン作業が脳にシワをつくる。そのシワがアイデアを生むのだから、ルーティン作業はあなたのアイデアのミナモト。脳科学でわかったこの脳のシワの仕組みは、「嫌なこと」が「やりたいこと」につながっていることを物語っている。今日も嫌なことは、「あなたのため」に起こっている。

※この連載は実際のDIME読者からの相談で構成しています。

文/編集部

※記事内のデータ等については取材時のものです。

@DIME編集部

最終更新:8/7(月) 7:30
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