ここから本文です

「ポドルスキ封じ」作戦成功。20歳と思えない柏の老獪なCBコンビ

8/7(月) 11:36配信

webスポルティーバ

 一見、コンディション不良かと思わせるほどの緩慢な動きだった。あるいは30度近い暑さに辟易(へきえき)していたのかもしれない。味方がボールを持っても動き出さず、足もとにボールを要求するだけ。放ったシュートはいずれも枠外に飛んだ2本のみで、総走行距離はフル出場したフィールドプレーヤーのなかではもっとも少ない8.742キロ。来日2試合目となる柏レイソルとの一戦に臨んだヴィッセル神戸のFWルーカス・ポドルスキは、まさに期待外れのパフォーマンスに終始した。

【写真】世界王者ポドルスキは日本人FWとどこが違うのか

「彼はまだ日本のフットボールに慣れ始めたところなので、順応するまで我慢して見てあげないといけないところもあると思う。ボールが入ったときには彼のよさは出ていましたし、周りの選手たちが動くスペースを作り出してくれていた」

 ネルシーニョ監督はそう擁護したが、2ゴールを奪い鮮烈なデビューを飾った前節、大宮アルディージャ戦とのギャップはあまりにも大きく、エースの不発が響いて試合も1-3の完敗に終わっている。

 たしかに指揮官が指摘するとおり、運動量が少ないなかでもボールを受ければ確実に起点となり、次のプレーへと展開していく技術の高さは披露した。シュートには至らずとも、際どいパスで相手の急所を突き、コーナーキックを奪う機会もあった。

 一方で、前線からの守備には力を注いでいなかったものの、当然ながらセットプレー時にはしっかりと定位置に入り、クリアするシーンも何度かあった。守備の約束事は最低限こなしていただけに、決してやる気がなかったわけではないだろう。

 67分にMF田中英雄が退場となり、ひとり少なくなったことも影響したはずだ。2トップを組んでいたFW渡邉千真が中盤に下がり、1トップになったことで孤立無援となった。74分に抜群のキープからMF三原雅俊の決定機を導いたプレーはさすがだったが、危険な位置に入り込んでフィニッシュに至るストライカーとしての真骨頂を発揮する場面は皆無だった。

 連係面の拙(つたな)さも見て取れた。中盤の位置に降りていき、フリーの状況となりながらも、なかなかボールが出てこない。動きが少ないため出し手の視野に入りづらいこともあるだろうが、それ以上に距離感の悪さが目についた。好意的に見れば、相手を引きつけ、味方にフリーな状況を導いたと受け止められないこともないが、チームとして連動しているというわけではなく、結果的にそうなったと見るのが妥当だろう。

1/2ページ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sportiva

集英社

Sportivaムック
4月13日発売

定価 本体1,472円+税

フィギュア特集
『羽生結弦 平昌への道』
■ヘルシンキの激闘
■宇野昌磨、本田真凜ほか