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サニブラウン、世界陸上100m決勝進出へ「絶好のチャンス」だった

8/7(月) 18:41配信

webスポルティーバ

 世界陸上ロンドン大会・男子100mは、日本勢にとって世界の壁の厚さを感じるレースとなった。走る才能だけではなく、物怖じすることなく自然体で臨める心の強さを持つサニブラウン・アブデル・ハキームでさえ、簡単には打ち破れないのが決勝進出という壁だった。

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 初日の8月4日から始まった男子100m。3人がフルエントリーした日本は予選を全員が通過し、日本短距離初となる3名の準決勝出場を果たした。

 自己ベスト9秒台が3人いる第4組を走ったケンブリッジ飛鳥(ナイキ)は、後半に上体が硬くなって10秒21で4位。第6組の多田修平(関学大)はウサイン・ボルト(ジャマイカ)の隣というプレッシャーのかかるなか、中間過ぎまでボルトなどを抑えて走り10秒19で4位と好走。ともに4位以下のタイム上位者で拾われ準決勝に進んだ。

 3人の中で際立った走りを見せたのはサニブラウンだ。サニブラウンもまた、9秒台を持つ強敵である11年世界王者のヨハン・ブレイク(ジャマイカ)と同組を走った。ブレイクは今季、6月のジャマイカ選手権を制しながらも7月のダイヤモンドリーグは股関節の不安のために欠場。ベストな状態ではなかった。そんなブレイクを横目に、サニブラウンは力むことなく、スムーズなスタートからの加速で離していく。向かい風0.6mのなか10秒05の自己ベストタイで1位通過を果たし、度胸のよさを見せた。

「緊張しないので逆に大丈夫かなと思ったけど、まずまずでした(笑)。ちょっと寒かったので心配でしたが、体は動いたので……。ブレイクはいましたが、自分は自分なので、レースに集中していけたのはよかったと思います」

 世界陸上初出場だった2015年大会でも、怖いもの知らずの飄々(ひょうひょう)とした走りで、準決勝進出を果たしていたサニブラウン。2年前よりも余裕のある走りでの1位通過は、大きな可能性を感じさせた。

 準決勝の組み合わせも、サニブラウンの運の強さを示すものだった。予選で下したブレイクと再び同走となり、他の選手で調子のよさを見せていたのは、予選をシーズンベストの10秒03で1位通過していた蘇炳添(中国)と、自己ベストの10秒03を出していたレッセ・テレスコ(イギリス)くらい。サニブラウンにとって、チャンスは大きいと思われた。

 だが、その準決勝第2組は思わぬ結末が待っていた。第2組で走ったサニブラウン。

「準決勝もいける気しかしていなかった。予選を走って体がきれいに動いていてベストタイムでも走れたので、これは本当に決勝へいける。下手をしたらメダルまで狙えるんじゃないかと思っていたという。ところが、スタートすると3~4歩目で躓(つまず)いて減速してしまった。

「盛大にやらかしてしまいましたね。予選のスタートは反応がよかったんですが、背中が膨れ上がってから足が動いていたので、それをコーチと修正しようと話していて。(準決勝は)おそらく上体はいい角度になったけど、それに足がついてこなかったのだと思います。そこで足がついてきたら、そのままどんどんいけたと思う。予選の時も右足が若干流れていたけれど、そこを引きずったのかなという気がします。あの瞬間はアーッと思いながらも、頑張って足を前に運ぼうとしたんですが、気持ちが切れてしまった部分もあったと思います」

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