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コンビニ「年収300万円社員」は魅力的なのか

8/7(月) 6:00配信

東洋経済オンライン

 コンビニのアルバイトから、年収300万円の正社員に登用されるのは「画期的な前進」だと思いますか? 

 コンビニエンスストア大手であるファミリーマートが、店舗で働くアルバイトやパートを本社が社員として直接雇用する新制度を導入すると朝日新聞が報じました。

■優秀な人材の引き留めに…? 

 全国の加盟店で働くアルバイト・パート約20万人のうち、社内表彰で優秀だと評価された人と、スタッフの指導育成も担える社内資格を持つ人が対象。まずは関東を中心に20~30人の採用を始め、2年ほどかけて全国で合計約300人を採用。こうした採用が優秀な店舗スタッフの引き抜きだとFC加盟店から批判されないように加盟店からの推薦が前提で、採用につながった加盟店には「育成功労金」を支払うといいます。

 ちなみに社員になると、ボーナスを含めて年収は300万円ほどになる見込み。正社員への転身の道を整えることで人材の「引き留め」を図ることが目的のようです。

 これまで、コンビニでアルバイトしていて正社員になれる可能性は低いものでした。頑張れば本部で正社員になれる可能性があることが、アルバイトとして辞めずに働くことや、働く意欲を上げることになると期待しての施策なのでしょう。

ただ筆者が感じたのは年収300万円の正社員になることがアルバイトの引き留めにはならないのでないか? ということ。その理由はアルバイトのままでも同額くらい稼げるから。ちなみに東京都におけるアルバイトの平均時給は1000円を超えています。

 なので、仮に時給1000円のアルバイトを朝の9時から夜の21時まで働いたとして1日の収入が1万2000円になります。週休2日で働いて約26万円×12=312万。単純に給与の手取りという面ではみると、差がないことがわかります。

■2020年には時給2000円に迫る可能性も

 さらにアルバイト・パートの人手不足が加速していくなかで時給が劇的に上昇するのは間違いありません。取材した元コンビニ業界の経営者は「2020年には時給2000円に迫る可能性があります」とコメントしてくれました。さすがに2000円には届かないと思いますが、コンビニ店舗でのオペレーション経験が豊富な人材は派遣会社経由で時給昼間1200円以上、夜間1500円以上で働くことが当たり前になってきています。アルバイト・パートにおける時給も追随して上昇するのは間違いありません。このように短期的にみると、正社員より非正規社員の報酬が上昇する可能性は高く、年収300万円という給与での正社員に魅力を感じる人がそれほどたくさんいるとは思えません。

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