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ある野球漫画が迎えた唐突な「最終回」に、ネット騒然……

8/7(月) 17:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 第45代アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプが、かつて出演していたテレビ番組で決め台詞としていたのが「You’re fired!(お前はクビだ!)」である。この場合のクビとは一般的には「解雇」を指し、会社員など被雇用者にとっては死刑宣告に等しい。およその職種に「クビ=解雇」は存在するだろうが、漫画家の場合はといえば少々異なる。そう、漫画家にとってクビに当たる言葉とは、ズバリ「打ち切り」だ。

 一般的な「打ち切り」のイメージは「人気のない作品に対して編集者が漫画家に『強制終了』を通達する」というものだろう。しかしひとことに「打ち切り」といっても、そのパターンや実情はさまざまに存在するのである。そして最近、その唐突な「最終回」にネットなどを騒然とさせた作品がある。それがしげの秀一の『セーラーエース』である。

 作者・しげの秀一氏といえば、テレビアニメがヒットし劇場版も製作された『頭文字(イニシャル)D』などの人気作で有名な漫画家。そんな氏が『週刊ヤングマガジン』で連載していたのが本作だ。ストーリーは、一時期、野球から離れていた主人公の桜木繭(まゆ)が、関東女学院野球部にエースとして復帰し、チームを勝利へ導いていくというもの。まゆを中心に熱い戦いを繰り広げるチームが丁寧に描かれ、コミックスも5巻までが出ていたのだが、6月に発売された最新刊『セーラーエース(6)』(講談社)で衝撃の展開が! なんと強敵・青山インターコンチネンタルハイスクールとの対戦で、相手のエースが試合に登板しようと準備を始め、ファンのオヤジの「大会屈指の好投手どうしのガチンコが見れるぞい」というセリフを最後に、物語は終了してしまったのだ。

 この最終話を受け「作者が飽きた」「編集による唐突な打ち切り」など、ネット上ではさまざまな説が囁かれたが、もちろん何が真実かは一切公表されていない。ただ、手がかりとなるものは存在する。それは問題の最終話が掲載された『週刊ヤングマガジン』2017年18号、終了直後のカラーページで「新たなる伝説──。」として、氏による新連載が今夏開始と告知されていたことだ。もちろんこれをもって作家主導か、編集主導か判断するには材料が少なすぎるが、これほど中途半端なところで最終回としたことは、もしかしたら作者のモチベーションが多少なりとも影響しているのかもしれない。

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