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子どもを「ダメな大人」にする習慣って?

8/7(月) 6:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 「授業中にトイレに行きたいのをガマンする」…小学生のときの自分を思い出してみると、ほとんどの人はきっとこの気持ちがわかる。言い出しにくい、恥ずかしい。大人になってみれば、ガマンするほどのことではないとわかる。だからこそ、親はわが子がこんな状況で苦しんでいるのを知れば、「ガマンせず、先生に伝えなさい」と言いたくなる。

 子どもは、おおよそ20年をかけて自立する。大人になるまでの長い道のりの中で、前述のような子どもの困り感は、さまざまな場面で現れる。『今すぐやめさせたい 子どもを「ダメな大人」にする36の悪い習慣』(田嶋英子/日本実業出版社)によれば、親がこのような困り感を解決する手助けをするためには、まず、子どもの将来の姿をイメージすることが効果的だ。わが子が「悪い習慣」を続けていけば、40年以上働く社会でどう困るか。逆に、「悪い習慣」を改善すれば、どう幸せになれるか。

 例えば、冒頭の「授業中のトイレ」問題。「ガマンする」習慣を続けていけば、社会に出たわが子は、次のように困るかもしれない。

職場で、「まだ、大丈夫です」が口グセの人がいました。「まだ、耐えられます」って意味です。その段階でもう「大丈夫」ではないですね。仕事を抱えすぎては、よく体調を崩して休んでいました。
自分ががまんして乗り切るという習慣は、社会に出るとすぐに破綻します。困った状況はがまんしているだけでは打開できないからです。
 仕事が滞って上司に「どうしてすぐに報告しなかったんだ」と聞かれても、答えられないか、「だって、聞いてくれなかったから」と人のせいにする…。わが子がトイレをガマンすることで、このような未来が現実になる可能性があるとしたら、今のうちに「トイレをガマン」の悪い習慣を改善しておきたい。ポイントは、「言い出しにくい、恥ずかしい」気持ちを持つわが子が、どうやったら「トイレに行きたい」と先生だけに伝えられるようになるか、だ。

手を挙げて、「先生」って大きな声で言って、先生がこちらを向いてくれたら、先生にだけ聞こえる声でいいから「トイレに行きたいです」って言う。
この手順で、手をまっすぐ挙げて、「先生!」って大きな声で先生を呼び止める練習をやってみましょう。
 本書のイラストでは、子どもが愛犬を先生に見立てて、練習の手順を解説している。親が先生役をやってもいいだろう。

 たかがトイレ、されどトイレ。わが子の悪い習慣は、未来の姿に確実に繋がっている。本書は、36の悪い習慣について、改善策を紹介している。育児のヒントが欲しい人は、本書に当たってもらいたい。

文=ルートつつみ