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日本中を席巻!ケント・ギルバートの啓蒙本はなぜ売れている? 2017年上半期ベストセラー新書と下半期ヒット予測

8/7(月) 6:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 2017年上半期のベストセラー新書(ノンフィクション・教養)にはどんな作品がランクインをしたのか? その興味深い結果は別表をご覧いただくとして、その上半期ベストセラー新書(※)の中から、ヒットの理由が異なる注目の3冊を紹介しよう。

 とはいえ、単なる書籍紹介では芸がない。ということで今回はゲスト・コメンテイターに「新書のプロ」である内田剛氏(株式会社三省堂営業企画室)をお迎えし、各作品に対するコメントや、下半期のヒット予測なども織り交ぜて“新書の未来予想図”を描いてみたい。

 最初に紹介するのは、『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱(中公新書)』(呉座勇一/中央公論新社)だ。「応仁の乱は、ほとんどの人にとって実態がわからない。ですからその知りたいという知的欲求に応えたことでベストセラーになったわけです」(内田氏)。

 著者の呉座勇一氏も本書冒頭で応仁の乱が難解な理由を「なぜ戦乱が起こったのかよく分からないし、最終的にだれが勝ったのかもよく分からないからだろう」と記す。

 本書は11年も続いた応仁の乱が日本社会に残したものは何だったのかを探るべく、様々な史料にあたり、戦乱の分析のみならず、当時の人々の生活がどうだったのかを解き明かそうと試みている点が大きな特長だ。

 次に紹介するのは『サイコパス(文春新書)』(中野信子/文藝春秋)だ。クールビューティという言葉がぴったりの、脳科学者でテレビ・コメンテイターとしても人気の著者。

「売れ行き良好の要因は著者のメディア露出の多さと、構成が極めて巧みでとても読みやすいことにあると思います。そして美貌もプラス要因ですね。新書の著者は多くが男性陣で、少々暑苦しい顔が並んでいますから(笑)」(内田氏)

 サイコパス(他者への思いやりや痛みに対する共感の欠乏が特徴)と聞くと、犯罪者を想起する人が多いだろう。しかし、本書には「勝ち組サイコパス」(犯罪とは繋がらず、身近に潜むサイコパス)も多く登場する。そうしたメンバーには、かのスティーブ・ジョブズ、マザー・テレサ、織田信長までもが含まれる可能性があるというから驚きだ。

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